写真が語るUXとUIの違い

Windows XPのXPがeXPerienceだったことを覚えている人がどのくらいいるかわからないが、正直、最初にユーザーエクスペリエンスと聞いたときに、どのように日本に定着させようかと悩んだ。略語を開くことなどあまり無いので、製品名などは大して心配はしなかったのだが、確か何かの設定画面かにも、Experienceというタブ名か何かがあり、どのように訳すか頭を痛めたように記憶する。

それから数年、すっかりUX、すなわちユーザーエクスペリエンスという言葉が定着したように思う。それでも、今でもUXとUIを混同する場面に出くわすことがある。

すでに様々なところで説明はされているが、敢えて、ここでもUXとUIの違いを説明しよう。

UX(ユーザーエクスペリエンス)は、製品やサービスに対して、ユーザーがどのように感じ、そして反応するかのことである。実は、UXは2010年にISO 9241-210という国際規格の中で正式に定義もされている。ISO 9241-210は"Ergonomics of human-system interaction -- Part 210: Human-centred design for interactive systems"という規格であり、この中で、"a person's perceptions and responses that result from the use or anticipated use of a product, system or service"と定義されている。

* 参照:「人机交互論 - HCDの新・国際規格:ISO 9241-210」

一方、UI(ユーザーインターフェイス)とは、Interefaceという英語が示すように、製品やサービスと人間との橋渡しをするデザインのことを示す。ソフトウェア製品の場合には、まさにユーザーが目にする画面のことと考えて良い。

UXはUXのハニカム構造という図でも知られているように、役に立つか(Useful)、使いやすいか(Usable)、望ましいか(Desirable)、価値があるか(Valuable)、見つけやすいか(Findable)、アクセスしやすいか(Accessible)、信頼できるか(Credible)などにより構成される。

Semantic Studios - User Experience Design

前置きが長くなった。このような、UXとUIの違いをビジュアルに示した写真を見つけたので、紹介したい。

Design.org - The Difference Between UX and UI: Subtleties Explained in Cerealから。

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

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さよならWindows Live

5年前に「帰ってきたHotmail」というブログ記事を書いた。一時、Windows Live Mailと改名されていたHotmailが、Windows Live Hotmailになったときに書いたものだ。

すでに名前として認知されていたHotmailの名前を捨ててまで、Windows Liveというものに統一する必要があるのか疑問だったし、さらにはWindows Liveっていう名前がどうにも好きでなかったというので、書いた記事だったけれど、報道によると、ついにWindows Liveという名前が無くなるそうだ。私って先見の明があった? ;-)

Microsoft、Windows 8で「Windows Live」ブランドを消去へ - ITmedia

お疲れ様。生まれたときから不幸だったけど、あの世ではPassportとかOneCareと一緒に幸せで過ごせると良いね。

それにしても、ネーミングって難しい。

私の持論に、製品体系などが複雑になり、表(マトリックス)などが説明のために必要になった製品は将来が危ないというのがある。あれ、記事になにか複雑な表みたいのがついているような気が… 多分、気のせい。がんばれ。