ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランスは自分を含む自部署の人間にとって最も大きな課題だ。最近、仕事量も増え、どうしても家族との時間がとれなくなり、自分でもまずいなと思っていたところに、良い記事が土曜日(4月22日)の日経新聞 NIKKEIプラス1に書かれていた。

記事では、ワーク・ライフ・バランス実現3か条として、次の3つが挙げられていた。

  • 無駄な時間省く
  • 公私で優先順位
  • 完璧を求めず

それぞれは次のように解説されている。

ワーク・ライフ・コンサルタントのパク・ジョアン・スックチャさんは「まず自分がどういう生活を送りたいかを思い描き、それを実現するための時間管理を徹底すべきだ」と助言。仕事と生活を充実させる三か条を示す。

まず第一に無駄な仕事時間を省く。出勤前や移動時間などの「すき間時間」活用して仕事を片付けたり、複数の取引先との約束を時間調整してまとめるなどの工夫が必要だ。

第二は公私でやることの優先順位を決めること。家族や恋人、同僚、取引先など大事にすべき約束が自然と見えてくるという。

第三は意識改革。仕事も私生活でも「完璧(かんぺき)主義」は息苦しさのもとだ。良き仕事人と良き家庭人を両立するには、キチッとした公私のルールを決めた上で気楽に行うことが鉄則のようだ。

これは以前読み、部署にメンバーにも紹介した次の本に書かれている内容とほぼ同じだ。

「キャリアアップとプライベートライフ - 両立を目指す6つのステップ 」(D.クィン・ミルズ著、S・K・マットゥ著、K・R・ホーンビー著、田村 勝省訳、シュプリンガー・フェアラーク東京

こちらの本では以下の6つのステップで適切なワーク・ライフ・バランスを確立することを勧めている。

  • Step 1 キャリアとプライベートライフどちらも手にする-大切なものを見きわめる
  • Step 2 バランスを生み出すプロセス-大切なもののバランス
  • Step 3 選択して結果を受け入れる-どうしてもほしいものでなければ忘れてみる
  • Step 4 バランスを支えてくれるキャリアを選びとる-バランスの「実現」
  • Step 5 あなたが愛する人々のことを考える-バランスの「工夫」
  • Step 6 バランスを見直してみる-継続するバランス、それが最終目標

どちらでも言及されているのは、まず自分の描く正しいワーク・ライフ・バランスを描くこと、そして正しいバランスを得るためのトレードオフを考えること。

流されて生活していると、ついついこういうことは忘れがちであるが、自分の人生なのだから、定期的にこのようなことも考えることが重要だろう。トレードオフになった場合、意識しないと、犠牲になるのは常にライフ(プライベートライフ)のほうなのだから。