Reply-to-AllとBCCの最適な使い方

電子メールの生産性についてのLife Hacksを解説しているEmail Overloadedにて、"Reply-to-All" Exposes Blind Co-conspiratorsという投稿があった。

これは、Reply-to-All、すなわち「全員へ返信」はできるだけ使わないようにという内容だ。いつものように、ざくっと抄訳すると…。

「もしあなたが BCC で送られてきたメールの受信者でそれに気づかずにReply-to-Allをしてしまった場合、ほかの受信者(TOやCCに入っていた受信者)はどのようにあなたがこのメールを受け取ったのか不審に思うだろう。そして、送信者がBCCであなたに送っていたことにしばらくして気づく。これにより、送信者が意図的にあなたをBCCにしたことがばれてしまい、送信者を辱めることになる。」

ではどのようにすれば良いか? 投稿では次のように勧めている。

Address the message in the normal way to the regular recipients, then enter your own address on the BCC line and send the message. When you receive your copy, forward it to your secret correspondent. Because your forwardee is the only recipient, s/he cannot inadvertently expose your "conspiracy" by misusing the Reply-to-All command.

つまり、通常通りメールのあて先を指定し、自分自身をBCCに入れる。そして、メールを受信したら、それを別途内緒で送りたい相手に転送する。これを投稿では勧めている。

私の使っているメーラー(MUA)では、別に自分自身をBCCに入れなくても、送信済みフォルダからメールを転送できる。この投稿を読む前から、多くの場合、そのようにしていた。

この投稿には書かれていないが、BCCの有効な使い方として、Reply-to-Allで送る際に、必要の無くなった受信者をTOやCCから外すというのがある。スレッドが長くなると、TOやCCの中には、もうスレッドに入れ続けなくても良い人が数人出てくることがある。たとえば、最初のメールで自分の上司や先方の上司を含めて、ハイレベルなところの議論を開始したが、そのうち技術的に詳細な議論に入った場合など、いつまでも双方の上司をTOやCCに含めておく必要はないであろう。かといって、急に彼らを受信者から抜いてしまっては、議論が止まってしまったかと思われる。このようなとき、次にReply-to-Allの際に、彼らをBCCに入れるのだ。しかも、返信文の最初にでも「XXXさんとYYYさんをBCCにします」と書いて。こうすることで、スレッドの受信者を適切な人に絞ることができ、かつ議論がまだ続いていることも伝えることができ、一石二鳥だ。

私の会社では、これは良く使われるTIPSだ。皆さんのところはいかがだろう。