カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する?

カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)というものがある。マイクロソフトに限らず、ほかのソフトウェア企業、ネット企業でも同様の試みはしているが、果たしてユーザーはどのくらい参加しているのだろうか?

The Code Projectサーベイをした結果がある(Do you participate in Microsoft "Customer Experience Improvement Programs")。

その結果は次の通りだ。

これを見ると、34%ほどが参加していることがわかる。これを多いと見るか、少ないと見るか。プライバシーを気にするユーザーがいることや機能そのものが理解されていないユーザーもいる(このサーベイでも10%以上)ことを考えると、34%も参加しているのは多いと考えるべきかもしれない。ただし、このサイトを訪れるユーザーは開発者が多いので、少しバイアスがかかっていることは考慮する必要がある。

こう考えると、前の会社に在職中に会社のブログに書いたように、Webベースのアプリケーションの場合はログを解析すればかなりのことはわかるので、いかに楽なことだろう。逆に言うと、Webにおいての行動はすべて監視されている可能性があることも覚悟しておく必要がある。ネットショッピングでどのような商品を検討したか、SNSでどのようなコミュニティを覗いたか、これらはすべてモニターされていてもおかしくは無い。

Webベースのアプリケーションのユーザー行動のモニターもマイクロソフトのCEIPのような試みも、いずれも開発者としては便利だが、ユーザーとしては複雑な気持ちだ。開発者、サービス提供側としては、プライバシーステートメントをきちんと用意し、個人を特定しない形でこのように取得したデータを利用することを謳い、実践すべきだろう。と改めて思った。