ICという生き方

始めに断っておくが、今日はちょっと宣伝モード。

一般的なIT技術者は大企業であれば、ベンチャーであれ、企業に属すのが一般的だ。だが、最近、独立請負業者もしくは独立経営事業者と呼ばれるという生き方も一般的になってきた。これは俗に(IC:Independent Contractor)と略される。

このICは、米国においてはすでに社会に定着しているが、日本でも珍しい存在ではなくなりつつある。インディペンデントコントラクター協会ではICを次のように紹介している。

期限付きで専門性の高い仕事を請け負い、雇用契約ではなく業務単位の請負契約を複数の企業と結んで活動する独立・自立した個人のことをインディペンデント・コントラクター(IC=独立業務請負人)と呼んでいます。雇う企業からみると「必要な時な時に必要なだけ」専門性の高い領域をコミット し業務を遂行するICを活用する事により、確実にプロジェクトを成功に導き、且つコスト面でもメリットが高いと思われます。
米国ではすでに900万人近いICが活躍しており、今後日本でも企業の本業回帰の流れと、外部にある知恵を有効に活用していきたいという意向から、ICという働き方が拡大すると言われています。
サラリーマンでも、事業家でもなくフリーエージェントである働き方。「雇われない、雇わない」これが、ICの生き方と定義されます。

シリコンバレーを中心とした米国でのICについては、「ヒューマン 2.0」に詳しく紹介されている。日本のICサポートを行っているソルバーネットワークによると、米国の新興型雇用者において68.8%がICであるという(ソルバーネットワーク「ICとは?」より)。

ソルバーネットワークのサイトでは次のようにも書かれている。

2007年に向けて施行予定の労働契約法では、会社は就業規則によって従業員に兼業禁止を義務付ける事ができなくなると言われており、これを境に様々な日本の労働環境に変化が生じると言われております。

サラリーマンでも兼業が競合でなければ許される環境が整う反面、プロフェッショナルとしてバリューを会社に提供できなければ、例えサラリーマンでも生き延びてゆけない時代が到来しようとしている事を意味しています。

本格的なIC時代の到来に向けて、組織人であれICであれ各人のプロフェッショナリティーが問われる時代になり、より一層のキャリア武装の必要性が高まるものと予見されております

う〜ん。「プロフェッショナルとしてバリューを会社に提供できなければ、例えサラリーマンでも生き延びてゆけない」。厳しいが、現実だろう。

実は、私が前の会社を退職するときにも、転職ではなく、独立することも少し考えた。ただ、私の職種(前の会社で言うプログラムマネージャ)が日本ではまだ一般的になっておらず、それをもとにICのような形で独立することは難しいと判断したため、転職の道を選んだ。

実は、このソルバーネットワークは知人の会社だが、今度の土曜日(1/20)に第1回のキャリアシンポジウムを開催する。興味ある人はどうぞ。

ITコンサルティングなどは特に需要が高いようだ。いきなりICという生き方を選ぶのではないにしろ、自分のキャリアを振り返ってみるのには良い機会ではないだろうか。

締め切りは水曜日まで(1/17)。