UNIX MAGAZINE Classic with DVD

UNIX MAGAZINE Classic with DVD(DVD4枚付)

UNIX MAGAZINE Classic with DVD(DVD4枚付)

UNIX MAGAZINE、俗に言う「ユニマガ」がリニューアルしてからしばらく経つ。リニューアル後の誌面も悪くはないが、リニューアル前の飾り気のない誌面も懐かしい。特に、いったい何人の読者がいるのかと思わせるほどのコアな記事が読みきりではなく連載されているときなど、この雑誌は本当に採算取れているかと他人事ながら心配になったものだ。それでも、このような特徴のある雑誌に寄稿させていただけたことは私にとってもいまだに大きな勲章となっている*1

このリニューアル以前のユニマガの復刻版とでも言うムックが発売された。アーカイブDVD4枚組みに以前の記事の99%を超える原稿が収録されており、広告の一部も含まれている。さらに、今までの歴史をたどるという形で新しい記事も読める。ユニマガでインターネットやUNIX/Linuxを学んだという人には垂涎の一冊だろう。

ちなみに、新しい記事の1つとして「WindowsがIPを話すまで」という短いコラムを書かせていただいた。この記事では、90年代初めに、WindowsでIPを利用し、インターネットに接続するという今ではごく当たり前の機能を実現する際の苦労を書かせていただいた。コラムの中でWindowsでTCP/IPプロトコルを利用するための設定ファイルを紹介したのだが、実は自宅にあったWindows 3.1マシンをちょうど廃棄したばかりで、私の手元には実機が無く、設定ファイルも見つけることができなかった。したがって、この部分については、マイクロソフト安納順一氏より資料提供をいただいた。この場を借りて、御礼を申し上げたい。

*1:WindowsとUNIXアーキテクチャの違いを解説した連載記事とServices for UNIXの短期連載記事を書かせていただいたことがある