なんて弱気な

IPv6でいいじゃん。

“IPv4アドレス在庫枯渇問題”を考えるワークショップ

IPv4アドレス在庫枯渇が起こると、今までのインターネットはそのまま動き続けるが、新たなサービスやユーザーを追加できないということが起こりえる。企業活動や市民生活におけるインターネット利用は今後も拡大するだろうから、何らかの対策を取らなければいけない。

 そこで、これから拡大する部分をどう構築するか。基本的には、IPv6を利用するか、IPv4プライベートIPアドレスとNAT技術を組み合わせていくかだが、それぞれに課題がある。そのための検討は進んでいるが、決定打となるものは存在しない。

<中略>

総務省データ通信課の高村信氏が「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」における検討状況を報告した。高村氏は、その冒頭で「タイトルにはIPv6と記してるが、検討自体はIPv6ありきでは進めていない」と断りを入れた

IPv6に移行するってことで国の予算をつぎ込んできたんじゃなかったっけ。なんで、いまさらそんな弱気な…。でも、わかるような気もする。いざIPv4アドレスの枯渇が見えてきた段階になって、解決策として投資してきた技術以外も考えているようなことをほのめかさざるを得ないなんて、私の知らないきっと大人の事情が渦巻いているんだろう。

 高村氏は最後に、対策として「IPv4アドレスの節約」「IPv4アドレスの市場取引」「IPv6への移行」の3案を比較した表を使い、そのメリット、デメリットを説明した。

最初の案は解決策にはならんでしょう。森元首相の所信表明演説であれだけ言い切ったんだから、今になってぶれたりしないで、「IPv6でいいじゃん」って自信持って言えればいいのに。立場が想像できるだけに、もっと業界としてもバックアップしてあげれれば良いと思う。

今まで実際の移行を見据えた検討や対策が進んでいなかったのもあるのかもしれないけど、今からやればいい。IPv4の延命の話が出るのは当然としても、未来永劫IPv4ってことはないだろう。

[更新 on 11/24 17:20]ちょっと個人攻撃的に読めるところがあったかもしれないが、それは本意ではなく、そのような発言を担当者がしなければいけない状況が腑に落ちなかったので書いた。その意がわかってもらえるように文章を変更した。