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OLPC "XO" でWindows

Microsoft,発展途上国向け教育用ノートPC「XO」に軽量版Windows XPを提供へ

XOは,非営利団体One Laptop Per Child(OLPC)が発展途上国の子供1人ひとりに配布しようとしている教育用ノート・パソコン。LinuxベースのOSを採用している。 MicrosoftはFlashベースの軽量版Windows XPをXOに供給する計画だ。

OLPCを見た」で説明したOLPCのモデルの1つであるXOにマイクロソフトWindows XPを提供しようとしているというニュース。2008年1月からテストを実施し、2008年後半にリリースする予定らしい。

さらに詳しい話がOLPC in the News (Part 2) - Inside UPに出ているが、それによると、Flash*1への移植にもっとも苦労しているらしい。XOはハードディスクの代わりに1GBのFlash Memoryを使用しているが、WindowsとOfficeを動作させるには2GBは必要なため、内蔵SDカードで2GBのMemoryを追加してもらうように、OLPCに依頼しているらしい。そういえば、OSCでOLPCを見たときもマイクロソフトからの依頼でSDカードスロットを付けたと言っていた。SDカードからのブートなどをサポートするために、BIOSの開発しているようだ。

このようにXOでWindowsを動作させるためには、FlashなどからブートするWindowsの開発が必要になるが、その成果はこのOLPCだけでなく一般に公開する予定らしい。今までもFlashをハードディスク代わりに動かすマシンはあったが、それぞれ独自の実装をしており、たとえば、ASUSのマシンではIDEディスクコントローラの背部に配置することにより、Flashをハードディスクのように見せて対応していた。

In technical terms, ASUS put the flash drive behind the IDE disk controller, making the flash storage "look like" a hard disk drive to Windows.

さらには、XOならではの先進的な昨日もサポートされる模様。それらにはXOの無線ネットワークやカメラ、グラフィックプロセッサ、オーディオシステム、さまざまな入力デバイスなどが含まれる。10ものカスタムドライバが開発中らしい。また、XOのメッシュネットワークや"e-book"モード、昼間でもはっきりと見えるスクリーンの表示能力などもサポートすることを予定しているというから、かなり力を入れていることが伺える。

Secondly, as we all know there are many innovative features in the XO computer that set it apart from other designs, and we are working with partners to write the driver software so that Windows can support all of them. This includes drivers for the XO’s wireless networking, camera, graphics processor, audio system, and the various user input devices (game pad, writing pad, touch pad, directional pad, and mouse pad.) There are ten custom drivers in all that we are writing. We also hope to support the XO’s mesh network design, its power-saving “e-book” mode, and its capability for excellent screen visibility in full daylight.

WindowsとOfficeがXOで動くというのは喜ばしいことだが、価格はどのようになるのだろうか。せっかく低価格で導入できることが売りのOLPCなので、Windowsといえどもおそらく特別なライセンスを用意し、破格の低価格で提供することになると私は予想する。また、ライフサイクルに関しても特別措置がとられることだろう。更新プログラムの提供などが一般向けにも長い期間提供されるようになれば、多くのユーザーは喜ぶことだろう。ただし、企業としてのマイクロソフトは新バージョンへの移行の疎外要因になったり、サポートコストの増大などのリスクを抱えてしまうことになるかもしれないので、なかなか悩ましい決断を迫られることになるのかもしれないが。

いずれにしろ、いろいろなOSが動作するというのは選択肢が増えることになり、喜ばしいことだ。

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*1:Flash Memory