Microsoft Visual C# 2008 Express Edition

コンピュータサイエンス専攻でない学生にプログラミングを教えてあげることになるかもしれないので、Microsoft Visual C# 2008 Express Editionをインストールしてみた。

Microsoft Visual Studio 2008 Express Editionsは「評価、学習、ホビーに最適」化された無償の開発ツールだ。無償とは言え、商用のアプリケーション開発も許可されていて、なんとも太っ腹。良い時代になったもんだ。C#以外は使う予定は無かったので、Visual Studio 2008 Express Editionではなく、Visual C# 2008 Express Editionにした。

学生にプログラミングを教えるのに、C#はどうよ? Javaじゃないの? ウェブアプリケーション開発に適したLTが良いんじゃね? とかあるかもしれないが、Javaは他人に教えられるほどわからなかったりするし、なんだかんだ言って、初心者がすぐに試すことができるのも考えると、C#は悪くないと思う。残念なのは、Silverlightを簡単に開発できるわけではないこと。公式にはVisual Studio 2008 Express Editionでは対応していないと言っても良いみたいだが、Visual C# 2008 Express Edition でSilverlight2 Beta2開発に書いてあるように、「コネコネする」と使えるようにはなるらしい。必要になったら、やってみよう*1

ただにしては良く出来ていて、普通に個人でアプリケーションを書くだけだったら、これで十分だろう。正直、Professional Editionに入っているいろんな機能はほとんど使わない。ただ、Silverlightの開発アドオンのような追加モジュールを追加するに際して、ライセンスチェックが行われているようで、Express Editionでは追加できないものもあるようだ。そのようなことを考えると、やはり本格的なアプリケーション開発では、有償版が無いと困るのだろう。まぁ、いずれにしろ、ただにしては本当に良く出来ている。

ちょっと残念なのは、チュートリアルに実際のUIとずれてしまっているところがあるところ。翻訳の質もそんなには悪くないし、内容も初心者がとりあえず簡単なアプリケーションを作るところから始めているなど結構良く出来ているだけに残念だ。特に、初心者の場合、書かれているのと完全に同じステップで進めていくことが多いだけに、このわずかなずれで今自分がどこにいるのかわからなくなるかもしれない。プラモデルの組み立て説明書で書かれているパーツが実際ものとずれてしまっているのと同じような感じだ。折り紙の作り方で、途中の作り方が省略されているような感じとも言う。

これ以外は本当に良く出来ていると思う。今頃だけど。

*1:私は、Visual Studio 2008 Professional Editionを持っているので、自分用にはこの方法は必要ない