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英語とメディアリテラシー

「英語を読みません」というのが、そのまま死活問題にならないといけないのではないかと考えることがある。こう書くと、自分は仕事でも英語は使わないし、海外旅行も興味ないので英語は必要ないと言うかもしれない。でも、そうじゃない。

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本」にも書かれているが、最近、海外に興味のない人が増えてきているらしい。日本が完全に海外に依存しないで生きていけているのならそれでも良いが、現実はそうではない。少なくとも、日々目にする情報の多くは海外から来ている。そのうちのいくつかはあなたの仕事や生活にも関係あるだろう。このとき、英語を読むか読まないかで、大きな差がつく。たとえば、英語を読まなかったら、国や一部のメディアに情報操作されていても気づかないだろう。

たとえば、米国からの翻訳記事を読んで、何か気になったとき、ちょっとオリジナルの英文記事を読んでみる。それをするだけで、日本のメディアのスタンスがわかる。

少し前の翻訳記事で、ちょっとあまりにも恣意的だなと思ったので、ブックマークコメントで指摘させてもらったことがあった。その記事は本来の英文記事からはタイトルも大きく変えられていて、しかもオリジナルはオピニオン記事だったにも関わらず、翻訳記事は報道記事として扱われていた。さらに、記事本文もいくつか翻訳されていない部分があった。

このような翻訳をするのは、日本のメディアの勝手だが、読者である我々がそのような意図的かもしれない情報操作に気づくことは大事だ。

あと、人気のサイト、GIGZINEは海外ニュースを面白おかしく紹介してくれるので、私も好きだ。多少ゴシッピーな内容のものも多いが、それらは東スポを読むような感覚で読んでいれば良いので、信憑性など疑わしくてもかまわない。笑いながらネタにしていれば良い。だが、たまに参考になりそうなデータを紹介してくれることもある。このようなときにはオリジナルの記事を確認してみることを勧める。たとえば、「世界でどのようなSNSサイトが主流になっているのか表わした地図」という記事は、グローバルで支持を集めるSNSはさすがに難しいことを示してくれる記事として面白かったのだが、どのようにしてこのデータを取得しているのか疑問に思って、オリジナル記事である「World Map of Top Social Networks」を読んでみた。すると、これはAlexaトラフィックデータを基にしていることがわかった。オリジナル記事の中でも「エラーの可能性は高い」ことを言明している。

Oxyweb has used Alexa traffic data to determine the popularity of social sites so the margin of error stands high.

World Map of Top Social Networksより

Alexaのデータについてはその信憑性は日本でも誰もが疑問に思っているけれど、GIGAZINEの記事を読むだけではそれに気づかないから、このデータを結構信じてしまったりするのではないだろうか。

おかしいと思ったら、面白いと思ったら、重要そうだと思ったら、原典にあたる。これを英語でも忘れずに。

多くの人は読めないのではなく、読まないだけなのだから。