Facebookにおける日本語表記の名前登録

だいぶ前からになるが、Facebookにログインすると、日本語の名前での登録が促される。

ソーシャルネットサービスにおけるエンティティのグローバリゼーション で次のように書いた。

本来ならばメタ情報として、ある言語で名前やプロフィールを書き、オプションの形でほか言語での記述もサポートするのが理想だろう。自分が望む言語を設定しておき*1、それに応じてほかユーザーのプロフィールなどが表示される。対応する言語が無い場合には、フォールバックとしてメタ情報を記述した言語で表示される。現時点ではメタ情報の記述は英語が現実的だ。

これがある意味実現されたのだろう。ここで言う「自分が望む言語」はFacebookのアカウント設定の「言語」になっているようだ。実験として、「言語」を"English"に変更したら、このダイアログは表示されなくなった。ただ、"English"以外のほかの言語、たとえば中国語や韓国語、フランス語に変更した場合にも、このダイアログは表示されなかった。もしかしたら、これは日本語のみに提供されている機能なのではないだろうか? Facebookのヘルプセンターを調べたり、検索してみたがわからなかった。誰かわかったら教えて欲しい。

もし日本語のみに対応しているとするならば、これには次の理由が考えられる。

  1. Facebookが特に日本に力を入れ始めた。
  2. 日本人が特にローマ字表記で名前を入れていた。
  3. 日本人以外は英語表記で困らない。

1番目は実際そうだろう。ほかの国と比較してというのは分からないが、日本に本格的に進出し始めているのは事実だろう。

2番目と3番目は表裏一体にも思える。実は、Facebookのユーザー登録画面は日本語とほか言語とで、名前の登録部分が微妙に異なる。日本語では「姓」と「名」のところに「(ローマ字)」と書かれていて、それを要求される。

しかし、ほか言語ではそんなことは無い。

この理由は良くわからないが、おそらくこの初期登録のときのフィールドにある注釈も加わって、実際にローマ字表記でのみ利用しているユーザーが多かったのであろう。

なお、今では、登録後に「ステップ3」において「姓名 (漢字)」と「姓名 (カナ)」が入力されるようになっており、既存ユーザーに対する冒頭のダイアログと同じことが、初期登録時に行えるようになっている。

ということで、次の興味(疑問)はこれが日本語限定にとどまるかどうかというところだ。