メールをTwitter化するたった10の方法
「もうメールなんてかったるくてやってられないね」
そんなことを言う人が周りに増えてきた。いちいちメールソフトを立ち上げて文章を書くのが面倒くさいというのだ。すぐに返事が来ないと文句も言うが、これはみんながかったるいと思うようになったからで、どちらが先かわからない。
代わりに何を使っているかというと、Twitterだと言う。
Twitterだと140文字の制限があるから端的に要件だけを書くのだという。公開して良いものなら、そのまま@で送るし、そうでないものはDMで送る*1。
私もTwitterで連絡をとることがある。だが、いくらクリエイティブに頭を捻ったとしても140文字で内容をまとめられる場合ばかりではない。そんなときは結局メールだ。
同じメールでもTwitterの良い点はそのまま使おう。以下、メールをTwitter化するための10の方法を考えてみた。
- 時節の挨拶やビジネス慣習上の出だしの言葉は使わない(例:「貴社ますますご清栄のこと…」*2、「いつもお世話になっております」)。
- 同じく結びの言葉を省く(例:「よろしくお願いします」)。もしどうしても言いたいのなら略して使おう(例:「よろ」)。
- 会社名や部署を省く(例:「XXXX株式会社 XXX部」)。送信元のドメイン名から会社名はわかるだろうし、そうじゃないなら送信者名に含めるれば良い。あなたの会社の組織構造やその中でどこに所属しているかなんて、あなたが思っているほど相手には興味ないので部署は出来るだけ簡単にする。
- 自分の名前も省く。送信元に名前は書いてある。
- フッターを入れない。会社名や部署名を省いたのにそれ以外に入れたい情報があるか。そもそも要件だけを書いたら本文はかなり短くなるはずだ。本文と同じくらいの分量のフッターなどみっともないだけだ。
- 無駄な改行を入れない。
- わけのわからない記号でセクション分けしようなどと試みない(例:「-*-*-*-*-」)
- 出来るだけ略語を使う。(例:「インターネットエクスプローラー」→「IE」、「Google Chrome」→「チョロメ」)
- 短縮URLを使う。ただし、トラッキングコードを入れておいて相手が本当にそれを読んだか、いつ読んだかなどがわかって一石二鳥などと考えてはいけない。
- 送られてきたものを全部読もうなどとは思わない。
う〜む。なんだか単に手を抜いただけのメールになっている気がしなくもない。
冗談は抜きにして、Twitterはその潔いまでの割り切りで新しいコミュニケーションスタイルを人々に迫った。必要にして最小限の機能のみを提供することでユーザーはそれに合わせたコミュニケーションをとるようになり、自分たちでルールを作った。
電子メールは哀しいかな自由度が高く、紙の手紙という別コミュニケーションツールの手法をそのまま取り入れることが可能だった。そのため、本来ならば冗長で必要のないと思われるものまでもが残ってしまっている。ここはTwitterの潔さを見習って選択と集中を進めるべきではなかろうか。
いや、ほんと、意味のない出だしとかあとがきとかいらいらすることがあるんですよねー。