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捨てる勇気とソーシャルメディアの使い分け

ネット社会

宗教にはまるのは、もちろんその宗教がその人にとって魅力的であるというのが一番の理由だ。しかし、それ以外にも理由がある。洗脳されて正常な判断ができなくなっているというのを別にすると、その人が費やした時間と労力を否定されたくないがあまり、その宗教を否定できなくなっているというケースが多い。

宗教の部分はある団体や活動にしても良い。個人での作業でも良い。

これだけ時間をかけたのだから、認めて欲しい。認められる価値のあるものだ。

そして、否定するされるのを極端に恐れる。ときには、否定する人に対して攻撃的になる。

かけた労力と時間だけ、ますます否定されることを恐れる。自分の行っていたことが意味のないことだったことを知ることほど怖いことはない。

今年のはじめの「不連続への挑戦」という記事の中でも「止めるという決断をするのが怖く、それを先延ばししているだけのことも多い」と書いた。

にも関わらず、自分では止めることができなかった。それまでの成果を捨てることができなかった。

前回の記事「単機能と汎用と 〜 タブレットデバイスのあり方」だが、実は書いている途中で、論理展開に無理があるような気がしてきていた。PCとタブレットの良いとこどりを狙うSurfaceを例に「汎用化の良し悪し」を考察したかったのだが、ほかの例を紹介するうちに、焦点がぼやけてしまった。

それは書いているうちに気づいた。なので、Twitterでも「ということで、ブログを書いているんだけど、全然終わらない。長くなったわりに、面白くないような気がしてきて、もうめげそう。ネタ帳に書いてあって、比較的すぐに書けそうだと思ったのだけど、甘かった…(https://twitter.com/takoratta/status/219803621477449728)」と書いた。

面白くないならば、公開しなければ良かったのだ。実際、公開された記事はあまり興味を持たれなかった。読み人は正直だ*1

結局、書いたものを捨てる勇気が持てなかったのだ。ここまで時間がかかったものなのだから、公開しよう。せっかくだから。どうせだから。そういう心理が働いた。

自分の費やした時間に価値を求める。努力した自分を否定されることを恐れたことに他ならない。

実は、このような考えがまとまっていないものは、ここ最近はGoogle+に投稿するようにしていた。Google+で考えを展開し、発言を見ていただいている人からのコメントを参考にしながら、考えを整理していく。その結果、ブログ記事になったものも多くある。

ソーシャルメディアとしては、TwitterFacebook、そしてGoogle+とあるが、Twitterはその文字数制限から長めの考えを展開するのには適してない。広がりは一番あるが、多くの人とともに議論するには向かない。もし、Twitterで議論を展開しようとすると、非公式RTを駆使したり、Togetterでまとめを用意するなど、モデレートのための労力がかなりかかる。

Facebookはそもそもが友人とのソーシャルグラフに基軸を置くもののため、異なる意見を得にくい。私はフィードを公開しており、友人でない人であってもコメントを付けれるようにしているが、それでも仲間内のソーシャルメディアの特性が根強くある。

このあたりのことについては、以前の「ソーシャルメディアにおける対称性と言論空間としての特性」に書いたことに重なるが、今ならば、できることはそう変わらないのにも関わらず、Google+のほうがなぜか議論の広がりが見られる。

Google+が議論をまとめるにはベストだと言うつもりは無い。また、「ポジショントークだ」と言われるのがオチだろう。ソーシャルメディアの使われ方というのは、人によって異なる。どのようなソーシャルグラフを持っているかで、同じサービスであってもここまで違うかというくらいに違うサービスになる。したがって、ここでGoogle+に対して述べていることは、あくまでも「私の場合は」ということである。実際、私自身も未だに試行錯誤してみている。このトピックをこの時間対に、このような形で投下すると、このソーシャルメディアでは、このように反応があるのかなど実験できるのは楽しい。Facebookで展開したほうが良いトピックもあるだろう*2

いずれにしろ、このように各サービスの特性を理解しながら、付き合ってみるのが良いだろう。もし、使い分けてみたいと思っているならば、だが。

ということで、今回の記事は、前回の記事への反省文とそれを踏まえた今後の対応についての所信表明だ ;-) また、どうせ忘れちゃうかもしれないけども。

* ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はない。

*1:何人かは面白かったと言ってくれたが。

*2:私の場合は趣味のネタだ。