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未来のテレビ

IT一般

私の周りはテレビを見ない人が多い。私がテレビ番組のことを話したりすると、「テレビなんて見るんですね」と驚いた反応が返ってくる。

テレビを見るとは言っても、ドラマはまったく見ない。興味が無いわけではないのだが、連続ドラマだと毎回見ることがほぼ出来ないので、最初から諦めることが多い。バラエティは若い人の感性についていけないし、音楽番組は趣味に合わない(自分の好きなアーティスト、たとえば椎名林檎さんやPerfumeなどが出るときは録画している)。

その代わりに、ニュースやドキュメンタリー番組は良く見る。ぼーっとしていたいときには、BSで良くやっている旅番組(特に、海外を紹介する番組)は見ることが多い。

事前に見る番組を決めている時以外は、チャンネルを適当に変えたり、番組表を眺めてして、番組を選んでいるのだが、本当はカテゴリーから選択できると良いと思う。

たとえば、「ぼーっとしたいから、旅番組ないかしら」という時は、リモコンのカテゴリーボタンを押し、「旅番組」をカテゴリーから選ぶことで表示される旅番組一覧から番組を選ぶ。

「京浜東北線が脱線したみたいのだが、どんな状況だろう」という時は、同じくリモコンのカテゴリーボタンを押して表示される一覧からニュースを選び、チャンネルを選択。

地上波、BS、CSと多くのチャンネルがある中で見たい番組を選ぶのだって簡単じゃない。現在のテレビに備わっている番組表は著しく視認性が悪い。ユーザーインターフェースの問題とそこに表示される情報の質と粒度の問題だ。今やっているオリンピックの番組表など、複数の競技が1つの時間枠に書かれているから、実際にチャンネルを選択するまで何が放送されているかわからない。

それもこれも、テレビが本当の意味で視聴者に寄り添ってないからではないか。テレビというデバイスの開発にはさまざまな制約があるのが知られているが、それらを振り払って放送局が主役のテレビ受像機から視聴者主役のテレビ受像機に変われると素敵だと思う。

こう書いてみて思ったのだが、古い言い方の、この「受像機」という言葉自身がこのデバイスの立ち位置を物語っているとも言えないか。「視聴機」と何故呼ばれていないだろう。まぁ、これは本質ではない、ただの言葉遊びの世界だが。

このカテゴリーボタンの話をFacebookで書いたところ、知人から「サッカーボタン」が欲しいというコメントがあった。野球ファンならば、野球ボタンも欲しいところだが、スポーツ系などは確かに需要があるところだ。

さらに、ストックされている録画済みの番組まで横断的に対応できれば、テレビの体験は大きく変わることだろう。

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(知人の河合氏のFacebookでのコメント。曰く、家に帰ってきて「野球野球!」って野球ボタン押す。7時なら生中継だし、10時なら録画が、もし録画してなくて11時ならスポーツニュースが一発で出て欲しい)

今回の冬季オリンピックでも、浅田真央選手の素晴らしい演技など、多くの人がテレビの前に釘付けになった。

深夜や早朝にテレビでオリンピックを見て喜び、悲しむ。そして、TwitterやFacebookに想いを書く。このリアルタイムの映像体験とソーシャルの組み合わせがテレビに皆が期待していることだと思うし、この方向に進化すればテレビの未来は暗くない。

今回のオリンピックなどのスポーツイベントだけでなく、選挙速報などもリアルタイム性が重要なもの。そこに共時性が加わり、新たな体験が産まれていく。テレビ映像はその発火剤になりうる。

フロー型情報としての生放送とストック型情報としての録画放送。生放送以外は実は全部録画だ。放送局側で保存し一斉同報通信を行うのがテレビ波を使ったテレビ番組の形をとったものであるが、「見逃し配信」や「オンデマンド配信」という形でネットからいつでも見れる形に放送局側で準備しているものもある。これに個人が録画したものもあるが、コンテンツとしてはすべて同じだ。これらのストックされたコンテンツも含め、横断的に自分の好みの番組にいつでもアクセスできるようなデバイスに発展すれば、テレビはまだまだ家庭の主役の機器のままでいつづけるだろう。

そのためには、多くのデータがオープンされ、誰もがアクセスできるようになる必要がある。現状、特に日本ではさまざまな制約がある。しかし、放送局の持つ極めて優れた映像コンテンツを最大限に活かすためには、旧態依然とした仕組みのままで良いはずがない。

米国ではテレビ番組にクローズドキャプションが付いているのが常識だが、たとえば、それが検索対象可能となれば、テレビの視聴(ストック型もフロー型も)も大きく変わるだろう。これ以外のテレビ番組のメタ情報も使えればさらには面白いことが出来る。

テレビの未来?未来はない  と言われて久しいが、そんなことはない。視聴者側に向きあえば、きっと未来が見えてくるはずだ。

 

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