あまり関係ない人にまで送るメールのことを職業的スパムと呼ぶらしい

CNET Japanの「エンタープライズ2.0企業のソーシャルテキスト、MSの市場参入にもオープンソースで対抗」はエンタープライズ(イントラネット)向けWiKiを提供するSocialtextを紹介する記事だ。

イントラでのWiKi利用について現状が理解できる記事だが、私はそれよりも次の部分に興味を弾かれた。

 さらに、Socialtextではメールでテキストを送ってWikiに投稿することも可能です。よく仕事で多くの人にCCでメールを送ることがありますよね。その中にはメールの内容にあまり関係のない人が含まれていることも事実です。こうしたメールを「職業的スパム」と呼びますが、Socialtextはこの課題を解決できます。例えば、直接関係ない人にもグループ内で起きていることを知らせるためだけにCCでメールを送りたい場合、CCの宛先をWikiにすれば、必要な時だけWikiから参照できるのです。もちろん、ファイルを添付して送ることも可能です。

 メールでWikiが更新されたことを通知する機能もあります。自分に必要なトピックだけ更新通知がほしいといった設定もできます。RSSでカテゴリーやページごとに更新通知を受け取ることもできます。

なるほど。送る側は「この人にも関係するかもしれないから送っておこう」と思って送っているのかもしれないが、受け取る側からすると、一種のスパムになっているメールは多い。送る側に罪悪感がないだけに、余計性質が悪い。コンピュータリテラシは低くないが、メール以外のコミュニケーション手段を知らなかったり、知っていても、受け取る側の気持ちにたてずにメールを多用するような人がスパマーになる。

解決策として、この記事ではWiKiを活用することを勧めているが、必ずしもWiKiでなくても良いだろう。後から関係する人が参照でき、タイトルだけでも通知を受け取れる。そのようなシステムを利用することで、職業的スパムは減らせる。ちょっと考えただけでも、既存製品でいくつか思い浮かぶ。

要は送る側の意識次第だ。

送る側は1人。受け取る側は多数。メール処理にかかるコストは簡単に計算できる。本当にそのメールをこの人たち(TO+CC)に送る必要があるかを考えてみよう。

以上、自戒を込めて。