コンピュータ歴史博物館−Computer History Museum

ふと思い立って、コンピュータ歴史博物館(Computer History Museum)に行ってみた。ご存知の人もいるかもしれないが、昔はボストンにあったやつ。今はカリフォルニア州マウンテンビューにある。

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敷地はそれほど大きくない。また、エンターテインメント性もほとんどなく、質素に今までの歴史を作り上げたコンピュータが展示されているだけなのであるが、展示されているコンピュータがマニア垂涎のものばかりである。

展示室内は年代順に展示物が並べられている。まずは日本のソロバンに代表されるような昔の世界各地の計算機が展示されている。

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ENIAC

その後にもパンチカードのシステムや初期の単純な計算や統計処理を行うだけの機器が展示されており、その列の最後尾に教科書でしか見たことのないENIACが展示されている。

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DEC PDP-1

また、PDP-1の復旧プロジェクトというのも進められているようで、PDP-1も別室に飾られている。DEC出身の私でも、PDP-1の実物は見たことがなかった。

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IBM System 360

テープを始めとするバックアップ用メディアもあったり、IBMの名機、System 360も展示されていたり、思わず、1人で歓声をあげてしまいそうになった。

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Googleの最初のプロダクションサーバー

新しいところでは、Googleの創始者2人が最初にプロダクション用に使ったというシステムも展示されていた。見たところ、Pentium IIを2枚挿したマザーボードをラックに入れ、各ボードはHPのスタッカブルハブで接続されているようだった。Googleの最初のサーバーとしてレゴで作ったやつというのをどこかで見たことがあるが、その後に使ったのが、このシステムなのだろうか。数えてみたら、20枚のボードが装着されていた。

Google First Production Server

下の写真が全景と拡大写真だが、ちょっとぼけてしまっている。申し訳ない。

Google First Production Server Google First Production Server

Google First Production Server Google First Production Server

DECの名機達

DEC出身のエンジニアなので、どうしてもDECのマシンに対して贔屓目になってしまうが、C言語が開発されたPDP-11ももちろん展示してある。

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また、ここら辺からは私も見たことがあるのだが、ベストセラーとなったVAX-11/780もある。

VAX 11/780

VAX-11/780は確か、池袋に日本DECがあったころ、サンシャイン60のオフィスかその隣にあったアーバンネット池袋ビル(日本DECではSWDCと呼んでいたと思う)のどちらかにおいてあったはずだ。田無の教育センターだったかもしれない。いずれにしろ、この姿には見覚えがある。

スーパーコンピューティング

学生時代の憧れだった、Cray-1もある。

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下もCrayなんだけど、本当におしゃれだと思う。大きいけど、これだけ美しいと、やっぱりガラス張りのコンピュータルームにしたくなるんだろうなと思う。

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いまやどっかに行っちゃったThinkingMachineとかIntelMPP(超並列コンピュータ)も懐かしい。DECも一時、IntelからのOEMでMPPマシンを売っていたことがあったように思う。

小さいのとか

急に話は飛ぶが、ハンドヘルド/モバイルデバイス系も展示されている。PalmやNewtonにまじってCasioのPDAもある。これは知らなかった。日本で売っていたのかしらん。

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SONYのMagicLinkだとかGOだとか、涙無しでは見れないデバイスも…。

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あと、これはSharpのZaurusかしらん。Zaurusは持っていたけど、私の持っていたのはこれとは違うモデルだった。米国向けのモデルか?

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最後に、日本でも熱心なユーザーがいたPsion。これは私の友人も持っていたので、触ったことがある。

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ほかにもいっぱい

ほかにも、もちろんPCやゲームコンソールなどが展示されていた。興味ある人は私のFlickrのサイトを覗いてみて欲しい。

展示室の外に

展示室を出ると、そこにまた知らない人は思わず座ってしまいそうな感じに、このマシンが置いてある。

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なんともお茶目なこと。