OLPCを見た
OLPC(One Laptop Per Child)についてはずっと注目してきていたが、オープンソースカンファレンスの展示で、やっと実物を見ることができた。置いてあったのはOLPC-XOというモデル。
両サイドにはUSB端子とサウンド系の端子がある。
キーボードは購入する各国の言語にあわせたものになるそうだが、展示してあったものは一般的なQWERTY。タッチパッドは静電容量方式のものをセンターに配置し、その両サイドの2つはペンタブレット*1。手書き文字の認識などをこのペンタブレットでは行うらしい。
ちょっと出し入れしにくい場所かと思うけど、SDスロットも用意されている。
キーボードをしまって、スクリーンだけにした形態*2にもできる。ただし、スクリーンがタブレットやタッチスクリーンになっているわけではない。
これは持ち上げてみたところ。
で、いろいろとお話させていただいたら、OLPCについて、かなり勘違いしていたことがわかった。
- 300万台が最低ロット
- 基本的には発注は各国政府を想定しているが、企業でも可能。ただし、その国のすべての子供に行き渡ることを考えているので、300万台を買えるからと言って、その最低ロットだけ購入して、国の一部の子供だけに配るということは許されない。
- 発展途上国向けを想定している。日本で配布するのなら、日本メーカーに別途開発させたほうが良い。たとえば、日本などの先進国では不要な機能がついている*3。
- プロプライエタリなものはサポートしない。たとえば、Windows Mediaのサポートなどは入らない。
なかなかかわいいデザインのマシンなので、OLPCの良い部分は残して、日本向けにしたものを誰か作らないだろうか。ネットワーク機能とブラウザ、それに一般的な無料アプリケーションが入っていれば良い。FlashとかAdobe Reader、OpenOffice.orgなど。Squeakの日本語版などを入れて、小学校の情報教育などで使うと良さそうに思うのだが。
ちなみに、OLPCはEngadgetオフライン東京でも展示/デモされていたらしい。参加できなかったのが悔やまれる。
[10/8 追記]コメントに貴重な情報を記載していただいております。是非ご覧ください。