itojunさん逝く

いろいろなところですでに書かれているがitojunさんが亡くなった。

Windows XPの開発時に、搭載予定のネットワーク機能を説明しに伺ったのが彼との最初の出会い。もちろん、その前から彼の名前は知っていたし、書かれたものも読んでいた。そのときは、彼を含めて何名かにIPv6やネットワークセキュリティ機能、UPnP無線LANなど解説した。彼のWindows嫌いは有名だったが、知り合いを通じて「マイクロソフト侮りがたし」と言っていたと聞いたときには正直うれしかった。

その後、しばらく直接話すことは無かったが、マイクロソフトの本社の連中にIPv6の実装のことを話すときには、KAMEの名前を出すとともに、itojunさんの名前を出させてもらった。本社のIPv6関係者はもちろん皆、彼のことを知っていた。

そんな彼と再び連絡をとるようになったのは、ここ数ヶ月。私のブログ(ここと玲瓏)を彼が偶然見つけたようでコメントをくれたし、LinkedInでコネクションリクエストももらって、メールのやり取りも復活した。彼のOSC Tokyo 2007 Fallでの講演にも参加させてもらい、話もさせてもらった。また、一緒に仕事ができるかと思っていた矢先に今回の訃報を聞いた。

つい数日前までメールでやりとりしていたはずとメールボックスを見直してみると、彼が亡くなった日に私はメールをしていた。彼は私のメールを読んだのだろうか。