私の好きなオープンソース

オープンソースと一言で言っても、いろいろな種類が存在する。

「私はソースを公開するから自由に使って良いよ。でも、クレジットはちゃんと書いてね」というやつとか、「私はソースを公開するから、使う場合は同じ条件でソースを公開してね」というやつとか、「私はソースを公開するけど、ソースの一元化を考えているから、ちゃんとソースは戻してね。ついでに、知的所有権管理もこっちでやるから、あなたのソースの知的所有権は放棄してね」というやつまで、本当にもろもろ。

オープンソースという魔法の粉を振りかけても、死に掛けたプロジェクトは生き返らなかった」といわれたプロジェクトも数年たってみると生き返っていたり。オープンソースって奥が深い。

オープンソースについては、いろいろ考えるところがあるんだけれど、ぜんぜんITとかとは関係ない書籍に書かれていた言葉が私の心を捉えた。

もう1つのブログにも書いているのだけれど、糸井重里さんの「小さいことばを歌う場所」という本が気に入っていて、時折読み返してみている。そこに次のような言葉が書かれている。

いろんなことが
「みんなのもの」になる時代のすばらしさっていうのは、
客席にいる人が、
自由に舞台に向かってやじを言えることではなく、
客席と舞台とがいつでも大合唱していることでもなく、
「舞台と観客席が、いつでもひっくり返る可能性」を
両者が信じているワクワク感なんだと思う。

これだと、ビジネスとしてのオープンソースの活用とかとはぜんぜん考えられないと思うけど、個人的にはこんな考えが実は一番好きかもしれないと気づいた。