台北の空港の無料インターネットアクセスで

昨年8月に XenSource を買収、主力製品「Presentation Server」の名称を「XenApp」に変更したせいだろうか、最近何気に人気の Citrix だ。

シンクライアントっぽい“プレゼンテーションサーバー”が XenApp という新しい衣装をまとったおかげで、アプリケーションの“仮想化”がぐいと近くなった、のかもしれない。

【今週の Web ミミズク】最近 Citrix が人気

Citrixという会社、最近ではXenなどの仮想化技術で有名なのかもしれないが、私はMetaFrameと言われていたころの印象がいまだに強い。

昔話ばかりで恐縮なのだが、私がマイクロソフトで最初に手がけた製品がWindows NT Server 4.0 Terminal Server Edition(開発コード名: Hydra)だ*1。入社時の面接のときから、Hydraを担当したいと直訴していたほど。このHydra、今ではWindows Serverに標準で入っているTerminal Servicesの元になったものであり、クライアント版のWindowsにも入っているリモートデスクトップとかリモートアシスタンスという機能の元も同じくこの技術だ。

今では知っている人も少ないのかもしれないが、マイクロソフトはマルチユーザーアクセスとリモートアクセスを実現するために、Hydraの開発時にCitrixよりWinFrameという技術のライセンスを受ける。Citrixはその後、Windowsのマルチユーザー機能などはマイクロソフトのTerminal ServerもしくはTerminal Servicesを利用するようになり、リモートセッションのプロトコル部分を中心に、マイクロソフトのソリューションを拡張するような形での技術に特化していく。それがMetaFrameであり、今のXenAppだ。

で、やっとこのjapan.internet.comの記事に戻るが、書かれているように、今、Citrixが人気らしい。ふと気づいたら、あの人もこの人もCitrixに移っていたとうような知り合いが転職しているという驚きはともかくとして、もっと驚いたのが、台湾の空港でのこと。

別ブログでも書いているように、ちょっと台北に行っていたのだが、帰りの空港で時間があったので、無料インターネットアクセスを使ってみた。

ネットカフェや公共の場所でのPCにあるように、きちんとロックダウンされていて、やれることを制限されているし、アンチウィルスもきちんと入っている。アプリケーションなどは日本のネットカフェみたいにごちゃまんとインストールされているようなことはなく、むしろかなり限定されている。その限定されたアプリケーションの中に、Citrix Program Neighborhoodという文字が。お? これはメンテ用? ちょっと良くわからない、一般人が使うPCでインストールされているようなものではないと思うので、素直にちょっと驚いた。

ただそれだけだけど。

[参考ブログ]
ターミナルサービスの思い出(無くなるわけじゃありません)

*1:[http://d.hatena.ne.jp/takoratta/20070111/1168527633:title=昔の投稿]だけど、参考まで。