Civic Tech
はてなブログProを使っている、つまりお金を払っているくせに、3ヶ月も更新しないという勿体無いことをしてしまっていたが、ここ最近は本業以外の個人プロジェクトに時間を割いていた。
Hack For Japanという、ここでも以前に何度か紹介していた震災復興を目的とした開発コミュニティの活動もまだ継続しているが、昨年くらいから他にも多くの活動に関わっている。
もちろん、その中には本業にも近いHTML5コミュニティの活動もあるが、ほとんどが「地域課題を技術で解決を図る」ことを目的とする”Civic Tech”だ。
少し遡ってみた。
9/20(土)にはSpending Data Party Japan 2014に参加した。これはこのブログでも紹介した税金の使い道を可視化するプロジェクトだ(ITから考える地方自治 〜 「税金はどこへ行った?」をオラの街にも作ろう - Nothing ventured, nothing gained.)。
昨年Spending Data Partyに参加した際には、機能拡張や対応自治体を増やす作業を行ったが、今回はどのようにしたらもっと使われるサービスになるかを議論した。
このイベントの内容をまとめたところがあるかと思ったら無いようなので、興味ある人はYouTubeで見れる午前のワークショップや午後の成果発表を見て欲しい。
9/27(土)にはオープンデータ・サミットに参加した。これはオープンデータのコンテストであるLOD(Linked Open Data)チャレンジのキックオフを兼ねたカンファレンス。これについてはTogetterでまとめられていた(オープンデータ・サミット (LODチャレンジ2014キックオフ) #lod2014 まとめ - Togetterまとめ)。
そして、10/4(土)には自身が主催者側である「第2回ITx災害会議」を開催した*1。これは復興支援だけでなく、防災・減災のように、災害に対してどのようにITを活用するかを考える会議で、昨年に第1回目を開いた。こちらもTogetterでまとめられている(ITx災害会議 2014のまとめ #itxsaigai2014 - Togetterまとめ)。
さらに、10/10(金)〜10/12(日)はCode for Japan Summit 2014が行われた。まさに、Civic Techのために生まれたコミュニティであるCode for Japanの最初のサミットだ。Code for Japanについてはサイトの説明を見て欲しいが、ここ1年で各地にもBrigadeと呼ばれる地域コミュニティも多く出来るなど、活発に活動を広げている。サミットの内容もTogetterでまとめられている。
- Code for Japan 2014 プレイベント #cfjsummit - Togetterまとめ
- Code for Japan 2014 コアデイ #cfjsummit - Togetterまとめ
- Code for Japan Summit 2014 アンカンファレンス #cfjsummit - Togetterまとめ
私自身は10/12(日)はHack For Japan主催の防災・減災ハッカソン(Code for Japan Summit併設)のファシリテーションを行っていた。こちらは参加者はスタッフ含めて、30名程度とこじんまりしたものであったが、大変内容の濃いものであった。参加者の1人の斎藤昌義さんがブログで内容を紹介してくれている。
「防災・減災ハッカソン」これは凄いと大感動:ITソリューション塾:ITmedia オルタナティブ・ブログ
Hack For Japanとしては久しぶりのハッカソンであったが、もう少し頻繁に開催しても良いのではないかと思った。
以上のように怒涛の数週間であった(実はこの前の9/13(土)にもWeb Musicハッカソンに参加していたので、実際には1ヶ月程度、週末のどちらかが潰れていた)。さらには、自分が主催者側のイベントに関しては、その準備で平日の夜や週末に打ち合わせをしていた。
ここで別に忙しさ自慢をしたいわけではない。
だが、このCivic Techがさらに広がるようになるには、もっと参加者を増やさないといけないように感じる。このような活動は「無理なく続ける」ことが大事であるので、そのためには裾野を広げることも大事だ。この連続したイベントに参加してみても気づくが、参加者の顔ぶれはかなり被っている。いずれかのイベントで事故でも起きて、参加者が病院送りにでもなったら、日本のCivic Techは一時停滞するだろうと思うくらいにまだ層は手薄だ。私が主催者側だったITx災害でも危機感は感じており、解決のための議論も始まっている。Code for Japan Summitのアンカンファレンスでも「テックガールを増やせ」というテーマがあったりで、議論はされたようだが、コミュニティ側も後から参加を希望する人が入りやすく感じる工夫をするなどして、この課題に取り組みたいと思う。
自分としては、イベント準備や参加で中途半端になっているプロジェクトを着実に進めるように、今年の残りは頑張りたいと思う。
なんか、ほとんど個人的な日記だが、たまにはこんなのも良いか。
*1:まだサイトが開催案内のままになってしまっているが、近日中にレポートを掲載する予定だ