ブラウザと私

てへ。

# 「怖いと思っていました」と言われたので、ちょっとかわいくしてみる。

今日(正確には昨日)、ブラウザ談義に花を咲かせる飲み会に参加した。そこで自己紹介がてら、自分のOSとブラウザの歴史を語ることに。参加者全員に紙が渡され、そこに今まで使ったOSやブラウザを書くことになったのだけど…。

「えっと、もう1枚もらっていいですか?」

ごめんなさい、ごめんなさい、無駄に業界歴長くて。

ほとんどの人*1が90年代半ばもしくは後半から語り始める中、私は80年後半から。

1993年にマイクロソフトに派遣されていた*2とき、「X Mosaicって言うのがあって、すごいらしいぜ。」、「WWWっていうのを見るらしい」と聞いた。時はIBM PC互換機が日本でも普及し始め、さらにWindowsによるマルチメディアが盛んなころ。「XXXの上をいく(かもしれない)WWW」に「XなMosaic(モザイクをかけなきゃいけないのかよー)」でアクセスする。私の胸はときめいたものだ。オフィスから*3アクセスしたのは、人工衛星からの写真かなにか。期待とはちょっとばかり違ったが、新しい可能性に胸をときめかせた。

さらに、そのちょっと前にさかのぼると、私は基幹業務とは違い、情報系*4向けのソフトウェア開発を担当していた関係で、情報と情報を結びつけるソフトウェアを評価し、日本向けに変更する作業を担当していた。その中で、VTXという名前の、いわゆるビデオテックスであり、日本で大失敗したキャプテンシステムのようなソフトウェアを評価した際に、日本語の扱いやカスタマイズ性、拡張性などに難があったため、日本対応をあきらめたのだが、そのときから何かブラウザにつながる何かは感じていたように思う。ほかにもアップルのHyperCard(+HyperTalk*5のようなものや、XANADUやさらにはMemexまで文献を読みあさった。

脱線しだすときりがないので、ブラウザの話に戻ると、その後、1994年に日本に戻った私は研究開発センターに通うようになる。そこで、NCSA Mosaicバイナリエディタでパッチをあて、それで漢字を通すようにしたり*6、Delegateというプロキシで文字コードの変換を行ったりした。

1997年にマイクロソフトに転職したが、「転職したからって魂まで売ったわけじゃない」って生意気な口をききつつ、実際にNetscapeを使い続けていたが、ActiveXが動かないと使えないシステム満載の社内にあきらめ、IEの出来が想像以上のスピードで良くなっていくのを見て、IEがメインブラウザとなった。

その後、2回目の転職までIEを使い続けるが、2年前にFirefoxがメインとなり、今はGoogle Chromeを主に使う。

前の会社に属しながら、Firefoxを使っていたのがばれちゃったりしたのも良い思い出。

*1:2名ほど除く (^^;;;

*2:当時は私はDECっていう今は星になってしまった会社にいた

*3:今考えると、本当に期待するようなものが見えたら、外資だったからくびだ

*4:今もそうなのかもしれないが、当時は情報系、勘定系、生産系などというようにシステムを分類していた

*5:書籍に「天使がささやくHyperTalk」という本があったんだが、いつまでも記憶に残っている

*6:バイナリエディタの名前を思い出せない