2010-01-01から1年間の記事一覧

競争 - 利用者視点で見ることの重要性

先日、友人とカプセルホテルの話をした。父親からの資産を受け継いだカプセルホテル経営者の話を教えてもらった*1のだが、その時に友人に聞いてみた。私:「カプセルホテルの競合ってどこだと思います?」友人:「ビジネスホテル?」私:「いや、タクシー」*…

スキームを変える - メディア、ジャーナリズム、文化

外資系に長くいるためかもしれないが私は何をするにしてもゴールを意識することが多い。特に今の会社に来てからその傾向が強くなった。今という時代がそれを要求しているのだとも思うし、私のいる業界が特に過去にないものを生み出しているからかもしれない…

インターネットキオスク端末でのオートコンプリート

古典的な設定ミスだと思うのだが、インターネットキオスク端末、すなわちパブリックスペースにおかれている端末でインターネットアクセスする際に、オートコンプリート(自動補完)機能を有効にしていてはいけない。シンガポールのチャンギ空港というとアジ…

Google Developer Day 2010 Japan基調講演ビデオ 分割版とそのプレイリスト

思えば短い運命だった。今朝ほど公開したGoogle Developer Day 2010 Japan基調講演ビデオの目次。もう必要無くなった。何故なら先ほど分割版が公開され、そのプレイリストも提供されているから。Google Developer Day 2010 Japan基調講演ビデオ 分割版とその…

Google Developer Day 2010 Japan 基調講演ビデオ

Google Developer Day 2010 Japan 基調講演のビデオがYouTubeにアップロードされた。1時間45分を超える長尺ものなので、見出しを作ってみた。各パートの開始時間のリンクをクリックすると、YouTubeがそこから再生するようにしている*1。 アタックビデオ The …

吉本興業とネット企業の共通点

週刊 東洋経済 2010年 9/18号 [雑誌]出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/09/13メディア: 雑誌 クリック: 36回この商品を含むブログ (6件) を見る吉本興業というと芸人を多く抱える芸能プロダクションというイメージしかなかったが、東洋経済の「よ…

第4回サイエンスフェスティバル

すでにTwitterなどで少しお話させていただいていますが、来週の8/25(水)に千駄ヶ谷にある津田ホールでサイエンスフェスティバルというイベントが開催されます。基本は理系に興味ある女子中高生向けのイベントなのですが、主催者の津田塾大学の方にお聞きし…

ITエコシステムという欺瞞

最近乱用されている気のする言葉。エコシステム。エコっていうが環境問題の話ではない。我々がここを作るから、あなたはここを作りましょう。補完しあって包括的な(IT)環境を構築し、利用者の利便性を高めましょう。これにより、利用者もハッピー、生み出…

W3C Geolocationのしくみ

第9回 HTML5とか勉強会のLT (Lightning Talk) で"Behind the Geolocation"と題して話をさせてもらった。そのときのスライド。

Google I/OでのHTML5関連アップデート

そういや、だいぶまえだけど、第7回 HTML5とか勉強会で話したときのスライドもここに貼っていないことを思い出した。これ。

OpenSearch Description DocumentによるChrome検索エンジンの自動登録

昨日のChrome Omniboxでの検索で解説したOpenSearchに準拠したサイトが自動的に検索エンジンとして登録される仕組みであるが、Chromium.orgのTab to Searchに実際のサイト側に必要となる作業について書かれている。まず、サイトはOpenSearch Description Doc…

Chrome Omniboxでの検索

知られていると思ったら、そうでも無かったので、ここで紹介しておこう。 Omnibox Google Chromeでは専用の検索バーを用意する代わりに、通常のブラウザではURLを入力するアドレスバーを用いてさまざまな検索を行うことが出来る。この多機能アドレスバーのこ…

HTML5のストレージ技術とプライベートブラウジング

Web SQL Database、Local Storage、Session Storage(いずれもWeb Storageで規定)のそれぞれのストレージ技術が各ブラウザのプライベートブラウジングモードで使えるかを試してみた。 プライベートブラウジング プライベートブラウジング機能はWebの閲覧記…

フォローしてくださいという論理の裏側

Twitterでフォローしていただいている方から、たまに「フォローお願いします」と言われることがある。主にネット上でだが、実際にお会いしたときに言われることも珍しくない。私も以前はフォローした友人や知人に「フォローし返してくださいよ」とお願いして…

Not to Keep but to Improve

守りに入ったらお終いということは良く言われる。僅差でリードしているスポーツ。残り時間わずかな状況でそれを守りきろうとした途端に逆転される。良くある話だ。最近、「XXX文化を守る」というような話を聞く。本当に後世に受け継ぐべき文化ならば「守る」…

HTMl5 CanvasでColor Cycling

また、魅力的なHTML5デモが公開された。その昔、Color Cyclingという技術があった。PCのビデオカードが256色しか同時に利用出来ないときに、その256色を動的に素早く切り替えることで多くの色を使えるようにする技術で90年代初頭まで多く使われていた。参照:…

DOM Storageという名前

Local StorageとSession Storageという2つのストレージ機能から構成されるWeb Storageは従来DOM Storageと呼ばれていた。どうしてDOM Storageと呼ばれていたのかずっと疑問だったので、調べてみたところ、以下のような記述を見つけた。 What's with the name…

ソーシャルDRM

HTML5などのWeb標準技術で現状簡単には対応出来ないものの一つがコンテンツの著作権保護だ。HTML5のビデオやオーディオ要素についても一時騒がれていたコーデックの統一などはWebMの登場などもあってだいぶ落ち着きつつあるが、著作権保護、すなわちDRMにつ…

そのTwitterの使い方、間違ってますから

Twitterに正しい使い方など特に無い。タイトルは狙ったもの。 でも、こんな使い方はちょっと勘弁して欲しいなぁというのを列挙してみる。わがままですみません。 フォローしてきたのがプロテクトしているユーザーで、プロフィールなどを見ても誰だか、どうい…

Twitterの非公式RT(引用付き返信)への違和感

今朝ほど、以下のブログを読んだ。Twitterの非公式RTに関するものだ。いい加減、非公式とか公式とか、どうでもいいやと思わないこともないこともないのだが、やっぱりいろいろと考えるところがあるので、コメントしてみよう。 非公式RT(文中にRTって入って…

適切なUA判別によりUIを変更すべきケース

マイクロソフトの日本語のトップページを訪れると、次のようなリンクとオーバーレイでウィンドウが表示される。 IE8へのアップグレードを勧めるのは当たり前なので、そこにケチを付けるつもりは無いのだが、問題はこれがWindowsからIE8を使っている場合にも…

「続・ハイパフォーマンスWebサイト」を差し上げます

「続・ハイパフォーマンスWebサイト」が2冊ほど手元にあります。身の回りの欲しいという人にはあげてしまったので、ほかに欲しい人がいたら差し上げます。 2名以上いた場合は私の独断と偏見および抽選で。希望者はTwitterでtakorattaまでWebへの愛のメッセー…

「続・ハイパフォーマンスWebサイト」に書かれたWebSocket記事への更新

「続・ハイパフォーマンスWebサイト ―ウェブ高速化のベストプラクティス」というオライリー・ジャパンの書籍の付録に「Web高速化に対するGoogleのアプローチ」と題して、記事を執筆させてもらった。この「続・ハイパフォーマンスWebサイト」はタイトルの通り…

Twitterのブランド力

最近、Twitterが市民権を得つつあると感じるが、それとともに感心するのがTwitterの持つブランド力だ。圧倒的なブランド力を持つ製品やサービスの場合、その製品名を持って、あるカテゴリーを代表することもまれではない。古くは「家庭用ゲーム機」というカ…

Facebookにおける日本語表記の名前登録

だいぶ前からになるが、Facebookにログインすると、日本語の名前での登録が促される。ソーシャルネットサービスにおけるエンティティのグローバリゼーション で次のように書いた。 本来ならばメタ情報として、ある言語で名前やプロフィールを書き、オプショ…

電波法と電気通信事業法

第一世代iPhoneを日本でWifi端末として使う場合の法的リスクを書いた3年前のブログと同じことがまた話題となっている。iPadを使う人が日本でも増えているから。 ガジェット通信 日本で『iPad』を使うと200万円以下の罰金? CNETブログ 「海外で購入したiPad…

ソーシャルネットサービスにおけるエンティティのグローバリゼーション

以前にもFacebookの日本進出についてコメントを求められた時に言ったことがあるのだが、グローバルなソーシャルネットサービスにおけるエンティティの名前空間設計は難しい。 インターネットやグローバルなSNSというのは、ボーダーレスなコミュニケーション…

アナログメディアにおけるセキュリティ

QRコードによるフィッシングを書いた後に、アナログメディアではコンテンツの真正を証明*1することがかなり難しいことに気づいた。これを「コンテンツ、コンテナ、コンベヤ」モデル*2で考えてみよう。たとえば、チラシのような印刷物の場合、コンテンツは文…

QRコードによるフィッシング

印刷媒体からQRコードで携帯電話からウェブに誘導するのが一般化しているが、これってフィッシングの温床になりうるなと思ったのが一昨年。特に、キャンペーンなどで比較的大きめのポスターなどにQRコードが印刷されているパターンが危ない。印刷されているQ…