2012-01-01から1年間の記事一覧

セミプロに駆逐されるプロという構図

ちょっと前にこんな記事があった。【レポート】「ブログやメルマガで食える人は本当に増えるのか?」、もしドラ作家・岩崎氏とブロガー小飼弾氏が一触即発の舌戦 (1) 川上氏「日本で唯一成功しているワールドワイドなプラットフォームは任天堂」 | マイナビニ…

サイトサーチアナリティクス

サイトサーチアナリティクス アクセス解析とUXによるウェブサイトの分析・改善手法作者: 清水誠,池田清華,UX TOKYO出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2012/10/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 86回この商品を含むブログ (4件) を見る…

はてなさん、長い間お世話になりました。引越します。はてなブログへ。

正確な時期は未定ですが、近々準備が整い次第、このブログを別のところに引っ越すことにいたしました。はてなさん、近藤さん、本当に長い間、お世話になりました。と、id:michikaifu さんのブログ記事をパクらせてもらったが、引越し先は、はてなブログを考…

なんとMicrosoftがWebKitにパッチを提供

こんな時代になるとは、ちょっと前まで考えられなかった。Microsoft*1がWebKitにパッチを提供した。Microsoft offers patches to WebKit to aid touch compatibility | Ars Technica にそのニュースが解説されているが、Microsoftが提供したのは、Pointerイ…

外資に勤めるということ

「兄ちゃんはアメリカが好きなんか?」筋骨隆々の作業員の人にそう言われ、軟弱大学生だった僕は「いや、そういうわけじゃないんですけどね」とえへらえへら笑うだけだった。大学4年の夏休み、僕は大学の研究室から派遣され、九州で地熱探査の調査にあたって…

縦書き不要論

縦書きの話をするので、先に言っておく。HTMLにおけるVertical Writing(縦書き)実現に向けて努力されている方々は良く存じており、彼らの努力には大変感謝している。私自身も多少は関わっている。なので、私自身、縦書きをWeb技術において実現しようとする…

昨日のATM端末のUIを勝手に添削してみた

昨日ブログで取り上げた、変わったUIを持つATM端末だが、コメント欄で教えていただいたのが正解に近いと思う。TAMOさんが次のようにおっしゃっている。 初めて見るので私の仮説ですが,左上詰め,左下詰め,今回のパターン,右下詰めの4パターンがあり,スキマー…

変わったATM端末のUI

変わったATM端末を見た。写真がうまく撮れていないので、補足するが、1から9までのキーパッドの左と下の7個のマスをすべて0が埋めている。情けないことに、一瞬、何がどうなっているのかわからなくなり、キャンセルを押してしまった。気を取り直して、もう一…

利用者視点で見るレスポンシブウェブデザイン

最近、個人的に不便に感じているのが、同じコンテンツにも関わらずアクセスするデバイスに応じてURLを変えているコンテンツだ。スマートフォンからのアクセスだと、"m"*1などの文字が前後いずれかに付与されたURLなどにリダイレクトされる。そのデバイスから…

犬さえ食わないものは出すな! Eat Your Own Dogfood

家電製品などにおまけのようについているネット機能などを試すたびに、絶対にこれは開発している人であっても使っていないだろうと思うことがある。いや、開発者は作っているうちに操作に慣れることもあるので、使えるのかもしれない。だが、開発に直接は携…

人材流動性と年齢差別 〜 米国シリコンバレーの事情

ロイターに面白い記事があった。Special Report: Silicon Valley's dirty secret - age bias | Reutersシリコンバレーにおける職探しで年齢差別がはびこっているという記事だ。記事は、現在60歳のRandy AdamsがCEO職をシリコンバレーで探していた時のエピソ…

置換思考実験

あるものの本質を考えてみるには、そのものをほかに置き換えることを考えてみると良い。ほかに置き換え可能だろうか。可能であるとするならば、何がそのものにとって必須なもので、何が付帯的なものだろうか。こんなことを考えてみるのは良い思考実験だ。少…

最良のインターフェイスとはインターフェイスを持たないことだ

Visual Basicの父とも言われるAlan Cooperが立ち上げたCooperに所属するGolden Krishnaが数日前に書いたブログ記事が面白いので、ざっと抄訳してみた。"The best interface is no interface"と題されたこの記事の中で、彼は「最良のインターフェイスとはイン…

オープンな仕組みで創りあげる世界観

私はここしばらく徹底した「オープン主義者」なのだが、オープンな世界では難しいことがあるのも事実だ。クローズドな世界では、その世界観は独占された提供者側で創りあげることができる。IT機器を例にとろう。周辺機器やアプリケーションにより機能が拡張…

IPv6統計データ

5月中旬の総務省の研究会で、Googleは次のように報告した。 IPv6 Statisticsでは、国別の比率も世界地図で色分け表示している(以下の数字は、いずれも記事執筆時点のもの)。これによれば、導入率が最も高いフランスが4.68%、次いでルーマニアが2.97%でそ…

新しい学習 〜 学び(Learn)、作り(Make)、わかちあう(Share)という体験を通じて 〜

「人を教えるということ - Nothing ventured, nothing gained. 」で書いたように、人に何かを教える場合には、座学として情報や知識を知ることと、それを自分のものとして身につけるために試すこと、そして理解したことをさらにほかの人に伝えることにより理…

人を教えるということ

先月末に、Hack For Japanの活動の一環として、石巻で高校生にプログラミングを教えてきた*1。情報教育については、以前にも体を使った情報教育や一生役立つコンピュータスキルという投稿で考えを述べたことがあるが、どちらも一般論について述べたに過ぎず…

デジタルとアナログと思いやりとかかる手間と 〜 手書きと電子メールをめぐって

少し前に、全文万年筆直筆でないと講演の依頼は受けないという発言*1の賛否をめぐり議論が生じたことがあったが、これだけでなく、手書きなどのアナログな手段が電子メールなどのデジタルな手段よりも丁寧であり、大事なお願いをするときなどは、きちんと手…

捨てる勇気とソーシャルメディアの使い分け

宗教にはまるのは、もちろんその宗教がその人にとって魅力的であるというのが一番の理由だ。しかし、それ以外にも理由がある。洗脳されて正常な判断ができなくなっているというのを別にすると、その人が費やした時間と労力を否定されたくないがあまり、その…

単機能と汎用と 〜 タブレットデバイスのあり方

前回の記事、「キーボードのある風景 〜 Surfaceの発表から」で、物理キーボードを持つデバイスが与える印象について考察した。記事では、物理キーボードが付くことで、仕事という日常が想起され、周りに圧迫感を与える懸念があることに言及した。Surfaceは…

キーボードのある風景 〜 Surfaceの発表から

風景はそこに存在する1つのもので大きく変わる。自然の中に突如現れたコンクリート建造物しかり、落ち着くバーに持ち込まれたデジタル機器しかり。マイクロソフトのSurfaceの発表を見て、2つの独立した感情を抱いた。1つは、一部メディアが「最終兵器」と呼…

ともだちってなんだろう - Facebookにおける対称性が強いる「ともだち踏み絵」

彼女とはどういう関係なんだろう。呑みに誘えば付き合ってくれるなど、二人で出かけることも多い。お互い好き合っているとは思うのだけれど、もしかしたら彼女からは単なる仲の良い異性の友人としか思われていないのかもしれない。このように悩んだ経験はな…

Webの未来とブラウザのこれからをデバイス連携から考えた

先日、ブラウザ技術について友人と話す機会があった。いろいろ、本当にいろいろな話をしたのだが、ブラウザとデバイスの連携についての話でも盛り上がった。Device APIと言われるような機能を始め、Gamepad APIなど、さまざまなデバイス系のAPIが提案され、…

Hack For Japan 復旧・復興支援制度データベースAPI ハッカソン

昨年の震災以来、数多くの支援制度が用意された。たとえば、被災した児童や生徒の就学を支援する制度がある。また、被災した自動車を買い換えるなどした場合、自動車重量税や自動車取得税などの税金が免除される制度もある。いずれも「探せば」わかるもので…

このブログが書籍化されました

2006年4月8日。この日が私がはてなでブログを書き始めた日だ。すでに、それから6年が経っている。当初は、単なる自分の備忘録のようなものだけを書いていたが、徐々に知ったことを共有したり、自分の意見を公開したりと、読者のことを考えて書くようになって…

プレゼンの達人への道 7カ条 - ただし、聴衆編

世にプレゼンの達人への道を説く書籍や資料は多くある。私もプレゼンをする機会が多いので、伝えたいことはある。だが、今回は視点を変えて、プレゼンに聴衆として参加する側の心得を書いてみる。プレゼンはプレゼンターからオーディエンス(聴衆)への一方…

さよならWindows Live

5年前に「帰ってきたHotmail」というブログ記事を書いた。一時、Windows Live Mailと改名されていたHotmailが、Windows Live Hotmailになったときに書いたものだ。すでに名前として認知されていたHotmailの名前を捨ててまで、Windows Liveというものに統一す…

写真が語るUXとUIの違い

Windows XPのXPがeXPerienceだったことを覚えている人がどのくらいいるかわからないが、正直、最初にユーザーエクスペリエンスと聞いたときに、どのように日本に定着させようかと悩んだ。略語を開くことなどあまり無いので、製品名などは大して心配はしなか…

ついにエンドユーザーの逆襲が始まった - 企業システムにおけるコンシューマーイノベーション

「イノベーションは会社内で起きているんじゃない。手のひらで起きているんだ!」 というように、ITにおいて多くのイノベーションがコンシューマーサイドで起きているということは、ここ数年の技術の進化を見ると明らかである。ソーシャルメディアにしても、…

Facebookでスパムアプリだと騒ぐ前に

Facebookで「許可もしていないのに、勝手にアプリが投稿している」と知人が言っていたので、調べてみた。Facebook上でアプリの動作を開始する際に、次のようにアプリはあなたのFacebook上の情報にどこまでアクセスするかとFacebookでどのように振舞うかを確…