Facebookでスパムアプリだと騒ぐ前に

Facebookで「許可もしていないのに、勝手にアプリが投稿している」と知人が言っていたので、調べてみた。

Facebook上でアプリの動作を開始する際に、次のようにアプリはあなたのFacebook上の情報にどこまでアクセスするかとFacebookでどのように振舞うかを確認したはずだ。

Facebookで「自分の名前を使った投稿」を許可した場合には、そのアプリはあなたの代わりにあなたのウォールに投稿し、共有設定の範囲でそれが公開される。友人のニュースフィードに反映されるようになっていることがほとんどだ。

この設定はFacebookの [プライバシー設定] → [アプリとウェブサイト]/[設定を編集] → [利用しているアプリ]/[設定を編集] で確認および変更ができる*1

ここで [必須] となっている部分はアプリが必須とする情報であり振る舞いであるので変更できないが、[削除] ボタンが有効になっているものはアプリのその情報へのアクセスや振る舞いを止めることができる。また、[アプリのアクティビティのプライバシー] ではアプリから行われる投稿の公開範囲を変更することも可能だ。

なので、あなたが許可した範囲でアプリが振舞っているならば、それはスパムではなく、あくまでも取り決められた利用規約に基づいて振舞っているのに過ぎない。

一方、そうは言っても、自分がなんらアクションを起こしていないときにも投稿されるのは気持ち悪いし、極めてスパム的であると言えるだろう。

実際、Facebookはそのようなアプリの行動を許していない。

Facebook Platform Policiesには次のように書かれている。

IV. Application Integration Points
3. If a user grants you a publishing permission, you must still obtain consent from the user before taking any action on the user's behalf, such as publishing content or creating an event.

Facebook Platform Policies

「たとえユーザーが発行(Publish)の許可を与えていたとしても、ユーザーの代わりにコンテンツを発行したり、イベントを作成するなどのアクションを取る前に、ユーザーからの同意をとる必要がある」ということだ。

この規約に違反しているアプリは遠慮無く、スパム報告を。

*1:ここで例に使ったRunKeeperは極めて礼儀正しいアプリであり、スパム的な振る舞いは一切ない