アメリカ人の一般生活を奪うIT技術

Technology Is Taking Over Americans' Livesという記事がしばらく前のInformation Weekに掲載されていた。これ、なかなか興味深い。

one noting that most Americans spend more time with their computers than with their spouses, the other revealing many drivers are e-mailing and instant messaging while driving.

  • 多くのアメリカ人は配偶者よりもコンピュータに時間を費やす
  • 多くのドライバーは運転中に電子メールやIMを使っている

記事の中には詳しい数字も書かれている。

前者については、65%の人が自分の重要な他人(siginificant others - 結婚しない人もいるから、配偶者ではなく、こういう言い方がされる)よりもコンピュータに時間を費やすと回答している。さらに、彼らの多くが技術に満足していないという。

"A majority of Americans (52%) describe their most recent experience with a computer as one of anger, sadness, or alienation,"

52%のアメリカ人が最近のコンピュータでの経験は「怒り」や「悲しみ」、「疎外感」を伴うものであった。

The study, conducted for SupportSoft, found also that the average American computer user is wasting 12 hours a month because of problems with computers.

さらに、平均的なアメリカ人はコンピュータの問題により、月平均12時間も時間を浪費しているという。

おそらく日本で同じような調査を行ったら、もっと厳しい結果となるのではないだろうか。自分もIT業界の端くれにいるものとして、考えさせられる内容だ。

一方、後者のドライバーの運転中のIT技術の利用については、80%がDWD (driving while distracted) を認めている。DWDとは運転中に注意散漫になってしまうことだ。実際には、携帯電話での会話はもちろんのこと、電子メールやIMの操作も行っているという。特別な機器を使っているのだろうか。携帯電話での会話はハンズフリーで行えるにしても、電子メールやIMは無理だろう。ちょっと怖い。