Twitterの公式Retweetの利点
TwitterのRetweet(RT)について考えてみるで紹介したような形でTwitterの公式Retweetが導入されている。正式導入された公式Retweetはすでに多くのユーザーに利用されているのだが、改めて整理してみる。
- 同一のRetweetはまとめられる
- Retweetは、TL(タイムライン)上でオリジナルのアカウントからのTweetのように表示され、"Retweeted by XXX"としてRetweetした人のアカウントが表示される。
- TL(タイムライン)とは別にRetweets専門のページがあり、そこで、「Retweets by others」、「Retweets by you」、「Your tweets, retweeted」の3つに分類されたRetweetsを見ることが出来る。
前回のポストでも解説したように、公式Retweetではコメントを追加出来ないことだ。そのため、コメントをつける場合のRetweetをQTと区別しようとする動きもあるようだ。ユーザーが手動でRTをQTと付け直したり、Twitterクライアントが自らそのように区別してプリフィックスを付けたりする。
と、ここまで書いたところで、 Twitterの公式RT、非公式RT、QTの違いを分かりやすく図で描いてみたで完璧に解説されていることがわかった。したがって、私の拙い解説はここで終了。
ここからが本題。私が言いたいのは、コメントを付けないRetweetは出来るだけ公式Retweetを使って欲しいということだ。もともと、Retweetっていうのは、私の解釈では「こんな面白いTweetがあったから自分のフォローワーにも共有しよう」という目的を達成するために出てきたものだ。私のフォローワーのAさんがそのように思うものは、BさんやCさんもそのように思うことが多い。それがソーシャルグラフというものだ。勢い、私のTLは時として同じRetweetが数回現れることになる。前回のポストでも以下のようにこの問題点を書いている。
自分のタイムラインがRTで埋め尽くされる
自分のフォローワーたちが同じ人をフォローしており、その人が非常に興味深いつぶやきをした場合、自分の複数のフォローワーから元が同じつぶやきのRTを受信することがある。フォロー数が多い場合には、自分のタイムラインが同じつぶやきのRTで埋め尽くされてしまうこともありうる。
公式Retweetが無かったときには、単に前にRTを付けて新しいTweetとして流すしか無かった。だが、今は公式Retweetがある。こちらは複数の同一Retweetを一本化する。TLが同一のRetweetで埋め尽くされることはない*1。それにRetweetにRetweetが繰り返されて、140文字制限に引っかかってしまって、元のTweetが無残にも途中で切れてしまうということもない。
いくつかのTwitterクライアントではすでにコメント付きは非公式のRetweet(QT)で、コメントなしは公式Retweetを用いるようにしているものもある。私がWindowsで使っているTweetDeckもそうだ。以下のような画面になる。
ここで「Retweet Now」を行うと公式Retweet、「Edit the Retweet」を行うと非公式Retweet(QT。ただし、TweetDeckではQTではなくRTをプリフィックスとして使う)となる。
Twitterクライアントの作者には出来るだけコメントなしは公式Retweetを使えるようにしてもらいたいし、そのような機能のついているクライアントを使っている人には、公式と非公式の使い分けをするようにして欲しい。
ちなみに、ウェブUIでRetweetがまだ有効になっていない場合、公式Retweetは以下のような見え方をする。
- 「RT」をプリフィックスとした形でTL上に表示される。
- ただし、オリジナルのTweetをした人もフォローしている場合には、自分のTLには現れない。ユーザーを明示的にhttp://twitter.com/takorattaというような形で指定して見た場合には「RT」がプリフィックスとなっているそのTweet(Retweet)を見ることが出来る。
確認していないが、公式Retweetの対応をしていないTwitterクライアントでも同じだろう。これが前回のポストで書いた「既存アプリケーションとの互換性維持のために、RTは現在の/statuses/friends_timelineの中には現れない」ということだろう*2。