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ニコニコ大会議2008

ネット社会

KC3A0072

タイムリーな更新をしていないので、すっかり古いネタになってしまったが、先週の金曜日にニコニコ大会議2008に行ってきた。ドワンゴ/ニワンゴの溝口さんからのお誘い。ありがとうございました m(_ _)m

ニコニコ大会議2008については、もうすでにいろいろなところに書かれているので、私がここで詳しく書く必要はないだろう。だが、あの場にリアルタイムにいれたことは本当に貴重な経験だ。大変楽しかった。あんなに刺激を受けたのは本当に久しぶり。おかげで、終電過ぎまで友人と語り明かしてしまった。。。

壇上で行われている会議の模様が1万人にネット中継されているのだが、少しタイムラグがあって会場の大型ディスプレイに表示される。ニコニコ動画の機能そのものを使っているので、お馴染みのコメントが画面の上を流れる。会場にいる人の中にも参加していた人がいたようだ。

会議そのものが一種の宗教団体の集まりのように*1、ちょっと異様な熱気とノリで、会場からもいろいろな声があがる。普通のセミナーや会議のように、会場のオーディエンスはほぼだまって聞いているだけという感じではない。むしろファンがアーティストに声をかけるライブコンサートのよう。それでも思ったことを口に出すというのはごくわずかの人だったと思うのだが、そんな時にふと見ると、自分が考えていることが画面のコメントになって流れている。

時には、そのコメントは本来は口に出すことがはばかれるようなものであったりもするわけだが、その際の後ろめたさも含めて、今まで経験したことのない一体感というものがあった。誰かも書いていたが、ユングの集合的無意識を可視化させたかのようだ。

良くも悪くも、このコミュニケーションというのがどのように発展していくのか興味がつきない。

一方、会議の運営も非常に独創的だった。ニコニコ動画の新しいバージョンの発表会なのだが、コアユーザーの人たちを集めて行ったものだったため、堅苦しいところはほとんどなく、一種のエンターテインメントなショーとなっていた。もっと雑に言うと、「ゆる〜い」感じ。ただ、それでもメディアに対して、または多くのステークホルダーに対しての必要なメッセージはきちんと伝えられていて、あの場にいた人は楽しみながら、今後のニコニコ動画の方向性や課題などを理解できたろう。私もカンファレンスなどで話すことも多いが、あんな感じでの「ゆる〜い」しゃべりをしてみたい。

新しいバージョンのニコニコ動画(夏)での新機能はどれも魅力的なのだが、その中でもニコニ・コモンズに興味を持った。クリエイティブ・コモンズの場合、派生物からは元の著作物へのリンクはあるが、その逆はない。つまり、私は写真をCCでFlickrなどに公開しているが、私の写真を使った派生物を私が簡単にトラックできる仕組みがない。ニコニ・コモンズはそれを実現する。また、ニコニ・コモンズは途中から利用条件を変更することが可能だ。これ自身は途中から有料にしたいなどという著作者のその時々のニーズに応えられるので悪いことではないと思うが、その場合、有料の著作物を嫌い、それを使った(変更前の利用条件にそった)派生物が使われてしまうという状況が生まれないだろうか。クリエイティブコモンズは良くも悪くも、元の著作権者の考えが派生物に引き継がれていくが、ニコニ・コモンズで同じ著作物が時間とともに利用条件が変わった場合、過去も含めての派生物の利用条件がどのようになり、またそこに矛盾が発生しないかが気になる。

あと、地味かもしれないけど、ニコニコミュニティは良い。これはニーズがあるだろう。私も初めてプレミアム会員になろうかと思った。

*1:悪口じゃない。人間の団体活動はすべて宗教的なものがあると思っているから