Hack For Japanアイデアソンで出たアイデアの傾向 #hack4jp

被災者支援のアプリ開発を促進するHack For Japanのアイデアソンは先週の土曜日から開催された。それらのアイデアなどに基づき3/21(月)にハッカソンが行われたが、現在プロジェクトに結びついているものはまだ一部でしかない。Google Moderatorを用いて、アイデアを提案してもらい、そして投票してもらったわけだが、これらは宝の山だ。

Google Moderator 上では 565 人の方にご参加頂き、258 個のアイデアと 5,447 個の投票が行われました。

Hack For Japan Hackathon を開催しました

ちょっと時間がかかってしまったが、少しずつ分析してみているので、分析できた部分から公開していこう。

まずアイデアを3種類に分類してみた。被災地向けのもの、被災地周辺*1のもの、そして地域にとらわれない一般のもの。正直、分類に困るものもあったがざっくりと分類してみた。結果は以下の通り。

これにModeratorでの投票結果を重みとして計算してみた。投票は賛成と反対があるので、その差分を重みとしてかけ合わせた。結果は以下の通り。

これを見るとわかるが、予想通り被災地向けにアイデアが多く出されていることがわかる。提案も多いし、投票されているものも被災地向けのものが多い。

一方、アイデアを提案している人の地域を調べてみた。結果は以下の通り。

見てわかるが、被災地である東北からの提案は少ない*2。実際に明示的に「被災地からです」と書かれていたものが1つあったが、それ以外は被災地以外の東北地方ではないかと思う被災地からのものかどうかは不明だ*3

[更新: 3/26 9am]改めて読むと、茨城の被災者の方の提案があった。東北だけでなく、茨城や千葉なども被災地である可能性はあるので、被災地からの提案/投票かどうかはもう一度きちんと見てみたい。

Hack For Japanで実現したいと考えている、需要と供給のマッチングに向けては、本当に被災地の方が必要なものをタイムリーに得る方法を考えていかなければいけない。

また、実際のアイデアとして、Google Developer Relations Japanのブログ「Hack For Japan Hackathon を開催しました 」にトップ10があげられているので是非見て欲しい。あまりに膨大な量に目眩がしてしまうかもしれないが、元のModeratorの中も是非覗いてみて欲しい。

被災地に向けていろいろと考えている人も多いと思うが、是非、このModeratorの中のアイデアをはじめ、今回のHack For Japanの上で議論されたものやすでに進められているプロジェクトも見てみて欲しい。

*1:放射能汚染の恐れや停電の影響を受ける関東近辺まで

*2:実数では4件だ

*3:違っていたらごめんなさい。想像です。その後、もう一度見たところ、被災地からのものにも思えてきた