ダジャレが日本を救う #hack4jp 第3回アイデアソン東京会場でのダジャレクラウドチームの発表
昨日、7/23(土)に第3回 Hack For Japanアイデアソンが行われた。今回は東京、仙台、会津若松、遠野の4会場。第1回目は京都、第2回目は会津若松で参加したので、東京での参加は今回が初めて。
第3回 アイデアソン・ハッカソンの参加申し込み始まりました!
Hack For Japanのアイデアソンとは震災復興のためのアイデアを議論する場だ。今回は午前中の発表枠で、すでにアイデアのある人や前回まででチームを発足させているプロジェクトの方々からアイデアなどを発表してもらうようになっており、何名かが前日までに手を挙げられていた。その中の1つにダジャレクラウドチームからのものもあった。
ダジャレクラウド
ダジャレクラウドとはニッポン放送オールナイトニッポンGOLD app10.jpという番組とHack For Japanとのコラボから生まれたプロジェクトだ。
スマートフォンなどのアプリなどを番組で取り上げているapp10だが、震災後に放送が始まったこともあり、震災復興が話題になることも多かったらしい。Hack For Japanとのコラボということでいくつかのアイデアがあったが、まずやってみようと両者で決めたのが、app10を通じてアプリのアイデアを集めること。どうせならアイデアソン/ハッカソンにあわせようということで、第2回目のアイデアソン/ハッカソンの前日の5/20(金)にapp10のスタジオに伺い生放送に出演してリスナーに呼びかけることにした。ただ、震災復興だとテーマとして大きすぎるので少し絞ることにし、提示したのが「被災地の人に笑顔を届けるアイデア」。スタジオから最初の10分ほどで呼びかけた後、どんなアイデアが来るだろうと期待よりもやや不安が大きいまま、翌日のために車でアイデアソン/ハッカソン会場の会津若松へと向かう。
会津若松に向かう車の中からも2度ほど電話で生放送中のラジオに出演した。途中経過を聞いたときからダジャレクラウドになりそうだというのが分かってきていたが、正直、「他にもアイデアがあるのに、また何故これを選ぶのか」とも思った。翌日に東京会場からapp10からのアイデアとしてニッポン放送の吉田アナウンサーに発表していただくことになっていたので、どのような反応になるか、特に仙台や会津若松の参加者の反応が気になった。
被災地の人に笑顔を届けるとは言っても、単にダジャレを集める、面白いダジャレを決めるというだけでは震災復興にならないのではないか。まだまだ深刻な状況にある被災地の人の神経を逆撫でることにならないだろうか。そんな不安でアイデアソン当日を迎えた。
当日、いくつかのトークが用意されていたが、その1つとして東京会場から吉田アナウンサーが発表を始める。私は会津若松で聞く。半端無く緊張した。ここ会津若松の参加者はどのように聞くだろうか。慎重に話を始める吉田アナウンサー。本人に聞いていないからわからないのだが、会場の様子を見ながら話の展開を考えていたのだろうか。ようやくダジャレクラウドがapp10からの提案と出た。東京会場では好評のようだ。会津若松会場から質問があると参加者の方が手をあげる。不謹慎だとでも言われるのかとどきどきしていると、「駄洒落も良いけれど、川柳も良いのではないかと」とにこやかに提案される。ほっとした。
ダジャレクラウドのチームは翌日のハッカソンだけでなく、その後も精力的に開発をしていたらしい。ニッポン放送の方が仕事やプライベートは大丈夫なのかと心配するほど。
順調に進んでいるのを知って安心はしたが、どこかでHack For Japanのプロジェクトとしては色物というか亜流ではないかと思っているところがあった。
第3回アイデアソンでの発表
前置きが長くなったが、昨日のアイデアソンで id:amapetas さんがダジャレクラウドについて発表した。事前に発表したいとの連絡は受けていたのだが、内容までは把握していなかった。緊張されているのか、id:amapetas が朴訥した話しぶりでプレゼンを始める。
内容はダジャレクラウドのミッション発表。冒頭で「『ダジャレに被災地の方々に笑顔を届ける』というコンセプトは好きだが、好意的に考えてくれる人ばかりではない」と話し始める。あぁ、私と同じ感覚だ、やはりプロジェクトを進めている人もそう考えていたのかと思った。彼は続ける。お笑いで集客し、真面目なプロジェクトへ誘導することを考えていると。さらには、Hack For Japanのメーリングリストで流れていた一口ファンドを支援型寄付と呼び、そのようなプロジェクトへ誘導したらどうかと提案する。
そして、ミッションステートメントをHack For Japanのコピーである「コードでつなぐ。 想いと想い」にあわせて発表した。
「笑う」という行為がもたらす想いやポジティブな想いと
震災という惨劇を乗り越え立ち上がろうとする前向きな想い、とを
コードでつなぐ
最後の「コードでつなぐ」のスライドが表示された時、うかつにも涙が出そうになった。
このHack For Japanのコピーはスタッフが多くの候補から絞り込み考えたものだ。「コード」と言っても一般人には通じない。電源コードを思い出す。そもそもHackとかいう一般にはネガティブに受け止められる言葉を団体名にしているのもどうなんだ。いろいろな意見が出された。だが、我々は開発者にメッセージを届けたい。そこで一番響く言葉は何だろう。そこで決まったのがこのコピーだ。
そのような裏の苦労を知るはずもない一般参加者の方にもこの想いが伝わっていたのかと感激した。
スライドはこちら。
ダジャレクラウドだけではない、他の多くの参加者もきっと自分たちの出来る範囲を越えて賢明に考え、限られた時間の中で、想いをコードでつないでくれている。
id:amapetas さん&プロジェクトメンバーの方々、本当にありがとう。まだ逆風はあるだろうけれど、応援しています。
きっと私以外はこの想いはわからなかったと思うが、どこかで感謝の気持ちを伝えたく。
なんか、すごい愛にあふれたブログ記事になっている。こんなの女の子にも言わないぞ ;-)