IDN、中国で普及する?

CNNIC:英語は難しい、「中国語.CN」普及に注力 という記事を発見。

  中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は10日、「100万個の中国語ドットCNサイト計画」を発表した。見たいWebサイトの中国語名の後ろに直接「.CN」をつけて入力するだけで、アクセスできる環境を整えるという。

100万個とはすごい。JPドメインでIDNで登録されているものは12万個に過ぎない。実際に使われているものはもっと少ないだろう。

日本と中国の違いは、日本人がアルファベットに対して拒否反応を持たないことにあるのかもしれない。カタカナという便利なスクリプトを持つことによる外来語の氾濫。それに伴う、アルファベットの日本文化への定着。これが日本と中国の違いか。

  CNNICの調査によると、日ごろよくアクセスするサイトのドメイン10個を英語で正しく書けるユーザーは15%に過ぎず、90%以上のユーザーが「中国語.CN」の形式が覚えやすいと回答。

「覚えやすい」というレベルで言えば、日本人でも同じと思うが、日本人でPCが苦手な人はそもそもアドレス(URL)バーにサイト名を入力などしない。検索するか、すでに登録されているお気に入りの中のサイト名をクリックするだけだ。

  「中国語.CN」のドメインは、既に政府のサイトでも広く使用されているほか、2008年の北京オリンピックでは、インターネット上でのチケット購入者の利便を考え、「奥運門票.CN」のドメイン名を使ったチケット販売専用サイトが設けられる予定だ。

「奥運門票.CN」にアクセスしてみたが、すでにサイトがオープンしていた。興味深かったのは、日本では通常、サイトがIDNのドメインで運用されている場合でも、アルファベットで構成される別サイトへリダイレクトされるのが一般的なのに対し、このサイトはIDNのみで運用されている点だ。たとえば、「http://総務省.jp」は「http://www.soumu.go.jp/」にリダイレクトされている。IDNを普及させるつもりならば、中国みたいに政府が腹をくくって先陣を切らないといけないのだろう。

政府の対応は、IPv6にしても、IDNにしても、なんか中途半端に思う。