プログラミング言語トレンドインデックス
TIOBE Programming Community Indexというものがある。主要な検索エンジンを用いて集めたウェブ上の情報を基に計算してランク付けしているものだ。これにより、自分の持っているプログラミングスキルが常にマーケットの最新状況とずれていないかを確認できる。
インデックスは毎月更新されており、最新の情報はこちらから確認できる。
4月のデータでは、Top 20に以下の言語があがっている。
- Java
- C
- (Visual) Basic
- PHP
- C++
- Perl
- Python
- C#
- Ruby
- Delphi
- JavaScript
- D
- PL/SQL
- SAS
- Pascal
- Lisp/Scheme
- FoxPro/xBase
- COBOL
- Ada
- ColdFusion
順位はともかく上位にランクされているものはなるほどと思えるものが多いのだが、下位に入っているものは正直意外だった。いまだにレガシーなシステムが多いのと特定用途の言語が需要が多いのだろうか。
日本で同じような調査をしてみたらどうなるだろう。想像だが、PascalやAdaなどはここまで上位に入らないのではないだろうか。諸外国ではAdaは軍事用途などで使われているのか?
FoxPro/xBaseも日本ではここまで普及していないだろう。FoxProの日本語版がリリースされなかったし、それ以外のxBase製品でメジャーなものもない。
さて、このTIOBEのManaging DirectorであるPaul Jansen氏のインタビューがDr. Dobb's Portalに掲載されている。
Programming Languages: Everyone Has a Favorite One
いくつかプログラミング言語のトレンド変化の考察が彼の話からうかがえる。
- プログラミング言語が非常に「パーソナル」なものであることがわかった。TIOBEのこのインデックスを見た多くの個人から自分の利用している言語のランキングについて「Unhappyだ」と言う問い合わせのメールが多く来る。
- ここ数年ではPythonがCOBOLを置き換える形で上位に進出している。PythonはPerlのオブジェクト指向の後継者である。
- ほかには、Visual Basic、Ruby、JavaScript、C#そしてDがここ数年で上位に進出している。
- 今後5年を予測すると、JavaとC#が2大潮流となり、それに良い意味で枯れているVisual Basicが僅差で続く。
- 一方で徐々に使われなくなっているのは、CとC++である。自動ガベージコレクションがないことがその理由だ。
- また、Perlも厳しい状況におかれつつある。Perlは一時標準の座を得たが、今は7年以上も新しいリリースを皆が待ち望んでいる。これは長すぎだ。
- 逆に注目されているものとしては、動的型付けオブジェクト指向言語だ。
TIOBE Programming Community Indexには21位から50位までにランクされている言語を見ることもできるし、オブジェクト指向言語、手続き型言語、関数型言語、論理型言語それぞれの割合、動的型付け言語と静的型付け言語の割合も見ることができる。
以下、以前の投稿だが、あわせてどうぞ。