さよなら、インタフェース
インタフェース*1を考える前に、本当にそれが必要なのかを考えるべきだということを、Golden Krishnaのブログを紹介する形で3年ほど前に書いた。
その後も勉強会のライトニングトーク(LT)でこの考えを面白おかしく紹介させて頂いたりした。
そのオリジナルのGolden Krishnaの考えが本になった。「さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法」というタイトルだ。
内容は以前のブログ記事で紹介したものとほぼ同じだが、さらに多くの事例が示される。例えば、私は歩きスマホが大嫌いなのだが、 「第9章 スマホはケツポケットにしまっとけ」には激しく同意した。
また、原書の英語は少し癖があるのだが、日本語訳が秀逸だ。原語のテイストを活かしながらも、大変読みやすい日本語になっている。最初は少しびっくりするかもしれないが、この文章も著者なりのインタフェースなのだろう。是非味わって欲しい。
参考になると思うので、目次を下に示す。日本語版への序文は僭越ながら、私が書かせて頂いた。
目次
日本語版への序文 及川卓也
推薦のことば エリス・ハンバーガー
●本書の概要
第1章 はじめに
第2章「まず画面」の思考法
●実情と問題
第3章 インタフェースをくっつけろ!
第4章 UX ≠ UI
第5章 中毒というUX
第6章 注意散漫
第7章 バックライトの光で不眠に?!
第8章 スクリーンレス・オフィス
●NoUIを実現するためのルール その1
(画面なんかに頼らず、解決したい問題につきものの「いつもの手順」をしっかり理解しよう)
第9章 スマホはケツポケットにしまっとけ
第10章 怠け者の長方形
●NoUIを実現するためのルール その2
(科学技術を活用し、ぼくらをこき使うシステムじゃなく、ぼくらに使いこなされるシステムを創り出そう)
第11章 コンピュータはまるで駄々っ子
第12章「ユーザーインプット」じゃなく「マシーンインプット」を
第13章 アナログ仕事とデジタル仕事
●NoUIを実現するためのルール その3
(ひとりひとりに合わせる)
第14章 ひとりひとりに焦点を当てた情報処理
第15章 事前対処型コンピューティング
●今後の課題
第16章 変化
第17章 プライバシーの問題
第18章 自動化
第19章 不具合
第20章 例外
●むすび
第21章 こんな日が来るといい
後注
索引
訳者あとがき