検索連動型広告について考えた
このブログへのアクセスログ解析をしていると「蒲田 ネットカフェ難民」を某検索エンジンで検索し、来ている人をたまに見かける。確かに、某検索エンジンで、このキーワードで組み合わせて検索すると、私のブログの記事「ネットカフェ難民」が上位に出る。そんなに大した記事でもないに、こんな上位にいさせてもらって良いのはどうなんだろう、というのは置いおくとして、気になったのは検索連動型広告。そう検索結果に連動して、検索結果の横とか上とか下に出るアレだ。
検索連動型広告は検索エンジンに入力したキーワードを元に関連した広告を表示するのだが、この某検索エンジンに広告を提供している会社では、「ネットカフェ難民」というキーワードで検索した場合に、ネットカフェ経営を勧めたり、そのための教育を行う通信講座の広告を出してくる。同じ会社と提携しているほかの検索エンジンでも同じ。
これは、「ネットカフェ難民」というキーワードを本当にその広告主の方々が購入しているか、もしくはシステムのほうで「ネットカフェ難民」というキーワードを「ネットカフェ」と「難民」に分割して、いずれかに一致するものの広告を自動的に(広告主の意図にかかわらず)表示しているかなのだが、その会社のヘルプを見てみると、商品説明を入力した後、それに関連するキーワードをシステムが提示し、その中から広告主の方々が実際のそのキーワードを選んでいるようだ。ということは、「ネットカフェ難民」でも表示されることを広告主が望んでいるということか。実際に、この会社でキーワードを登録したことないので、もしかしたら違うかもしれないけど。
で、実際に「ネットカフェ難民」で検索するときのユーザーとしてはどうなんだろうと考える。実際にネットカフェに寝泊りしている人*1からすると、ネットカフェの経営を勧められても…と思うだろう。ただ、逆にネットカフェで寝泊りするような人について知りたいネットカフェ関係者はネットカフェ経営についての講座があるなら、もしかしたら興味を持つのかもしれない。
ただ、一つ言えるのは、検索結果と検索連動型広告で表示される広告内容に大きな違いがあった場合、ユーザーから見ると、激しい違和感を覚えるだろうこと。少なくとも私は違和感を覚えた。検索結果には「ネットカフェ難民」で検索した場合に、一般の「ネットカフェ」について解説しただけのウェブページはほとんど上位に来ない*2にもかかわらず、同じ画面に表示される広告にはそれが出る。ユーザー視点で考えた場合、基準の異なる情報が同一画面に出されているように思えるだろう。「レコメンデーション機能は少し狂っているくらいが面白い」に書いたように、多少違和感のあるものでも、それによる発見があることもあるので、どちらが良いかは人によって異なるとは思うが。
ネタがネタなので、いつものDisclaimerを最後に念のため書いておく。このブログでの発言は私の雇用者には一切関係がないので、深読みはしないようにお願いしたい。