TechCrunch JapaneseによるFacebook評
「SNSの世界進出―なぜMySpaceとFacebookは日本でだめなのか」というTechCrunch Japanese アーカイブの記事を読んだ。
私が言っていることとほぼ一緒。
ただ、米国でもSNSっていうのは別にFacebookの独り勝ちではなく、複数共存していたり、新しいSNSへの乗り換えがあったりと、思っているほど、ネットワーク外部性というのは機能しない。つまり新旧SNSの入れ替えやユーザーによるSNSの乗り換えというのはありうる。それは、このTechChrunchの記事にも書かれているように、日本のSNSユーザーが考える一番大事なコンテンツである日記が標準装備されていないからではないか。
米国におけるSNSというのはあくまでもプラットフォームもしくはコミュニケーションハブであり、それ自身はコンテナになっていない。当該のSNSに登録してある自分の友人/知人が一番の財産であることが多いが、これらは簡単にエクスポート/インポートが可能である。最悪、そのような機能が無かった場合でも、新たなSNSで招待すれば良いだけだ。囲い込みのためのクリティカルな機能とはなりえない。
一方、日記やコミュニティなどのコンテナこそがメインサービスであるmixiはそのコンテナにあるコンテンツこそがほか類似SNSにユーザーを逃がさないための差別化要因になっている。
個人的にはmixiの日記にはまったく魅力を感じない*1が、多くの人にとっては違うようだ。
SNSのガラバゴス進化かもしれないmixiに海外のSNSがどのように対抗するか、外野から見ている分には楽しい。
*1:しばらく前に今まで書いていた日記をすべて削除し、インターネットで公開しているブログをそのまま登録した