深セン訪問レポート 2018年秋

 

11/20〜23まで香港経由で深セン(深圳)に行ってきたので、その備忘録。これをもって、深センが凄いとか、いや日本の方が優れているとか言うつもりは無い。

行きは香港経由。

番外編

いきなり番外編となるが、香港へ向かう機内で今回の深セン行きに同行してくれた秋吉理学氏*1 から次のような刺激的な話を聞く(注:いずれも深センの話ではない)。写真は氏撮影のものをお借りした。

中国高鉄の駅弁

中国の高速鉄道では駅弁をスマホからオーダーでき、車内まで持ってきて貰える。路線の途中駅の到着時刻がわかるので、どの駅で駅弁を受け取りたいかを選択し、その後、その駅にある店を選択。弁当を選び、注文すると、その駅に着くのに合わせて弁当が用意されていて(なので温かい)、車内販売の担当者に受け渡される。ワゴンに乗せて席まで持ってきてくれるので、取りに行く必要もない。受取人の携帯電話番号や名前で本人確認ができると引き渡される。

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このように届けられる。

ユースホステルのインターネット洗濯機

ユースホステルで管理人のおばさんに洗濯機使いたいと言ったところ、アプリから操作しろと言われる。後述する、WeChatのミニプログラムを起動して操作する。

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WeChatのミニプログラムからQRコードを読み込むことで、洗濯機の操作や支払いができる。

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この洗濯機は学校の寮のようなところに置くために作られた製品のようだ。家庭用を改造品とか特殊な製品というわけではない。Mideaという中国の大手メーカーの製品で、WeChatミニプログラムはU净洗衣という名前だった。

初日(香港〜深セン

Advanced Meal Delivery Service

香港空港からはフェリーで深センに向かったが、時間があったので、一粥面 Super Superでお粥を食べる。ここはカウンターで先に料金を払う。WeChat PayやAlipayでも払えるのだが、中国国外では中国人以外は使えない*2ので、秋吉氏の持つOctopusで払おうとしたが、残高が足りず、残念ながら現金で払う。旅行中、現金を出来るだけ使わないようにしようと目論んでいたが、早くも崩れる。

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通常、カウンターで料金を払うタイプの店だと、料理が出来上がったときに、取りに来るように呼ばれる。そのために、ハンディブザーのようなデバイスを渡されることも多いが、この店では、食べるテーブルを選んで、そこにカウンターで渡されたデバイスを置くことで、自動的に店員にその料理をどこに運べば良いか伝わるようになっている。

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このように渡されたデバイスをテーブルの所定の位置に置くだけで、しばらくすると店員が料理を持ってきてくれる。

深セン蛇口港フェリーターミナルからホテルまでは通常のタクシーを使う。白タクの勧誘を断りながら、タクシー乗り場に向かうと、EV車が連なっていた。後で聞くところによると、深センは中国でもタクシーのEV化率が最も高く、90%ほどになっているそうだ。

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ちなみに、ナンバープレートが緑なのがEV車で、それ以外は青。

タクシー運転手のレーティング

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タクシー車内のコックピットにはドライバーの情報とレーティングを行うことが出来るQRコードが入れ替わりで表示されている。

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今回、8年ぶりに中国に来たのだが、タクシー運転手のマナーもかなり良くなっていた。聞いていたように、このような評価システムが社会マナーを向上させているのだろうか。

ちなみに、帰りにもホテルから福田の高速鉄道駅までタクシーに乗ったのだが、そのタクシーの運転手は姑息にも、QRコードを読めないようにしていた。

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支払いはWeChat Payで。

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初日はホテルまでの移動で終了。

2日目(深セン

2日目は、朝食をケンタッキーフライドチキン(KFC)で食べて、通話/SMS用のSIMを入手して、華強北の電子街に寄り、盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)や城中村*3である崗廈村を見たり、カルフール(家乐福)に寄ったりした。

なお、華強北の電子街については、山ほどのレポートが存在するし、そんなに長くはいなかったこともあり、ここではカバーしない。

KFC

中国のKFCではお粥が食べられるらしいというので行ってみた。朝限定かも。秋吉氏によると、今ではマクドナルドでも食べられるらしい。マクドナルドは当初頑なに拒んでいたが、KFCなどで出すお粥が好評だったこともあり、真似したらしい。 

WeChatミニプログラムというWeChatの上で動作するアプリケーションをインストールし、そこから操作する。

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WeChatミニプログラムから注文を終えると、発行される番号で呼ばれる。店内のサインボードに表示されるので、取りに行く。

 

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米国などにもあるキオスク端末からのオーダーも可能。

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地下鉄

深センの地下鉄もWeChatミニプログラムで乗ることが出来る。区間を指定して乗車券を購入する。

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ただ、残念ながら、私は乗車券の購入まで進むことが出来なかった。実は、WeChat Payをフルに利用するには、本人認証が必要で、そのために中国の銀行口座を持っていないとダメだった。過去にはクレジットカードでも大丈夫だったという話もあるようだし、人によって? 状況によって? は本人認証出来たという話も聞いたが、私の場合はダメだった。この地下鉄のミニプログラムも本人認証が必要だった。

同行している秋吉氏はこれとは別のいきなり地下鉄に乗るアプリを使った。区間の指定は必要ない。入り口と出口でそれぞれQRコードをスキャンする。

 

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私はWeChat Payのミニプログラムは使えなかったので、券売機で乗車券(トークン)を買う。

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QRコードでの支払いが可能な券売機がある。

 

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現金かQRコードのいずれかの支払いが可能。

 

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表示されるQRコードをWeChat PayかAlipayで読み取って支払う。

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発行されるトークンを用いて改札を通る。入るときは、これを指定の位置にかざす。出るときはトークン入れがあるので、その中に投入。

このアプリとトークン以外に、日本での交通ICカードのようなカードも用意されている。

WeChatミニプログラムでの乗車は便利そうには思うものの、いちいち改札でアプリを立ち上げるのは面倒ではないかと思った。現地の人に、通勤でもこのアプリで改札を通るのかと聞いてみたところ、そうだとの回答。しかし、にわかには信じられなかったので、翌日通勤時間に改札付近を観察してみた。やはり半数ほどはカードを用いていた。動画の中で改札前で止まっている人の多くはアプリ操作しているため。


深セン地下鉄通勤時間帯の改札の様子

QRコード

QRコードはこの旅行中にあらゆるところで見た。多くは、WeChatのアカウントへと誘導されるもの。これは日本でLINEアカウントを友達登録してくれというのと同じだが、WeChatミニプログラムへと誘導させるものも多数あった。

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例えばこれは、地下鉄の駅へと向かう通路に掲示してあったQRコードだが、真ん中が専用アプリで、両隣の2つがWeChatのミニプログラム。

www.catapultsuplex.com

www.clips-web.co.jp

デリバリーサービス

中国にもUber Eatsのようなサービスがある。大手が2社ほどあるようだが、どちらも町中で良く見た。青い饿了么(ウーラマ)と、黄色い美団外売。

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japan.cnet.com

Mobike

深センでは、自転車のシェアリングサービスとしては、Mobikeとofoが二強のようだ。オレンジのMobikeと黄色のofo。ofoは経営難が伝えられているものの、深センではまだ多くの利用があった。ただ、そこかしこにofoの墓場みたいになっている場所があり、確かに心配になった。現地の人もここはもうすぐ潰れると言っていた。

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ofoの墓場

forbesjapan.com

また、Mobikeやofoの登場前は公共の自転車貸出があったようだが、今はあまり利用されていない。駐輪スペースだけが目立つ場所も多かった。

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市民じゃないと使えないような話も聞いた。

 

今回はMobikeを利用した。使い方は一般的な自転車のシェアリングサービスと同じ。スマホアプリを利用する。

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Mobikeの自転車を見つけ、状態を確認する。その後はスマホアプリの操作。

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ロック(施錠)は物理的に行う。

スマホアプリの出来は良さそうだった。一度、アプリからの解錠がうまく動作しなかったら、それもアプリ上で対処法(手で解錠しろというものだったが)が指示された。

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盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)

フーマー・フレッシュはアリババが作ったスーパーマーケットだ。ECサイトの倉庫をリアル店舗としても公開し、一般客(会員登録が必要)も買い物できるようにしたものだ。

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店舗の天井付近には、スタッフがECのユーザーが注文した品物を詰めたバッグが運ばれるレールが張り巡らされており、スタッフが端末に送られる指示に従って、買い物客に混じって、品物をピックアップしている。

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店外には、配送用スタッフが大量に待機しており、レールに運ばれた品物をユーザーの元に送り届ける。

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店舗での買い物客はスマホアプリと連動したセルフレジで会計を行う。

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深センの盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)

 


深センの盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)360°動画

note.mu

カルフール(家乐福)

外資スーパーマーケットのカルフール深センに店舗を持っている。そちらにも行ってみた。

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アプリで出来ることが案内されている。

 

簡単に言うと、スマホバーコードリーダーとして使い、専用のセルフレジ無しでも料金の精算を可能とするものだ。買い物かごに入れるたびにアプリでバーコードをスキャンし、すべての商品を買い終わったら、アプリで支払いを終え、そのまま専用の出口に向かうということが可能となる。

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アプリで精算した後に示されるQRコードをこの専用のキオスク端末にかざすと、品物と価格が再度端末に示される。これを店員に確認して貰った後に店外に出る。

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ただ、私の場合は、店員がこの場におらず、他の店員だと確認作業を行えないようで、結局、このアプリで買い物を完了することは出来なかった。また、実際に店員が確認するとしても、品物の点数が多かった場合など、店員が自分でバーコードをスキャンするのと同じくらいの手間がかかるのではないかと疑問は残った。恐らく、このアプリを利用して買い物をするのは、点数を絞るなどの制約を設ける必要があると思う。

城中村

城中村とは「都市の中の村」という意味だ。発展している都市だけでなく、昔ながらの中国がどのようになっているかを見てみた。崗廈村を訪れた。

ざっくりと言うと、古い町並みにある庶民的な店舗でもQRコード決済を使える。

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これはオフィス街にある屋台でも同じ。

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QRコード決済には2種類あり、個人間決済とQRコードリーダーを置いて行う決済だ。

上の2つの写真にあるようにQRコードが店舗に貼られているものは、個人間決済の形態で行われるもので、料金支払いの際には、AlipayかWeChat PayでQRコードをスキャンし、価格を自分で打ち込み、支払う。支払い完了の画面を店員に見せることで買い物が完了する。多くの場合は、店員側のスマホに通知されるので、店員はそれを見ても確認出来る。

一方、QRコードリーダーが置かれている場合は、AlipayやWeChat Payで自分のウォレットでQRコードを表示し、それをリーダーにかざす。

前者は手数料が発生せず、後者はアリババやテンセントに手数料が発生する。

Didi(滴滴快车)

食事の後、中国版Uberとも言えるDidiに乗ってみた。

操作はUberLyftシンガポールのGrabと同じ。ただ、Didiの場合はほぼ必ず電話で確認が入る。そのため中国語が使えないと厳しい。

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c-study.net

3日目(深セン

3日目は、バイドゥとテンセントを訪問。こちらはオフィス内の撮影が禁止されていたので、外見だけ。

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バイドゥとテンセント、どちらのビルも大変豪華だった。バイドゥは本社が北京なので、深センのオフィスはこじんまりとしているらしいが、テンセントは深センが本社なので、極めて豪華。グーグルのオフィスには詳しいが、それよりも豪華さでは上を行っている(それが良いかどうかは別)。映画で経済的に大成功を収めた企業が豪華な社屋を持つ話など出てくるが、まさにそれだった。例えば、どちらのビルも1フロア全部を使ったトラック(社員がウォーキングやランニングを行える)があったし、もちろんジムもある。テンセントのジムは1フロアのかなりの部分を占めているほど。ちなみに、このテンセントのビルの1フロアは六本木ヒルズのそれよりも遥かに広い。

バッテリー貸出

ところで、2日目から街のあらゆるところにバッテリーを貸し出すキオスクがあることに気づいていたので、3日目に秋吉氏が借りてみることとした。

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ANKERBOXと書かれていることからもわかるように、モバイルバッテリーなどで有名なAnkerが運営している。

貸し出し操作はWeChatミニプログラムとして提供されているアプリから行う。

アプリを立ち上げると、以下のようにiPhoneAndroidかTYPE-Cかを聞かれる。このときは、Android用とTYPE-Cが充電中でだったので、グレイアウトしている。この後、料金の確認などを行った後、バッテリーがBOXから出てくる。

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取り出すとこんな感じ。

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コネクタは汎用性ある形となっている。

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返却時は、アプリ側から返すスロットが指定されて、ランプが点滅するのでそこに入れる。

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返すのは、空いているスロットに挿入するだけ。

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秋吉氏はこれを使えるとわかるようになってからは、モバイルバッテリーを持ち歩かず、充電が必要になったら、このANKERBOXを探すようになった。料金は1時間1元(約17円)。通常はデポジットが必要であるが、氏は芝麻信用が高かったため不要だった。

jp.techcrunch.com

日本にも充レンというサービスがあるようだが、それと同じ。

本屋

以前、マイクロソフトやグーグルに勤めていたときに東アジア諸国に出張する機会があると、本屋に行くようにしていた。どんな技術を現地の技術者が学んでいるのか知りたかったし、洋書がどのくらい翻訳されているかなども知りたかったからだ。

その頃の私の印象は、日本に比べると洋書が翻訳されるのも少なく、現地語で執筆されているものも少なかったので、技術者は洋書を原語で読まざるを得なく、それが故に日本よりも英語に対する拒否反応が低いというものだった(これも私の個人の感想であり、真実はわからない)。これが10年前ほど。

今回、深圳書城中心城というかなり巨大な書店を覗いてみた。そこには大量の技術書があった。

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洋書がどのくらい翻訳されているかを知るには、オライリー本を見るのが速いが、かなりの書籍が翻訳されていた。また、ざっと見た感じ、現地の人が書いた書籍もかなり多い。日本語の書籍よりも圧倒的に多いように感じた。

下の写真は機械学習系の書籍。この棚が数個分あった。

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市民中心のLEDショー

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深センに行く数日前にTwitterでバズっていた(帰ってきたら、さらに別のツイートもバズっていた。同じころに深センにいた人がツイートした模様)市民中心で行われているLEDショーを見に行った。実は、あれがLEDだとは知らないで行って、いったいどういう仕組みかと考えてしまっていた。ただひたすら美しかった。


深セン市民中心のライトアップショー


深セン市民中心のライトアップショー 360°

 

 

nlab.itmedia.co.jp

led.led-tokyo.co.jp

4日目(深セン〜香港)

4日目は深センを離れ、再び香港へ。そこで某社の人と情報交換のミーティングを持ち、帰国。香港へは中国高鉄(新幹線)で。わずか15分ほどで深セン福田駅から香港まで着く。

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www.jiji.com


香港ではOcotpus(八達通) を購入。前述の通り、中国本土以外ではAlipayもWeChat Payも使えない*4ので、香港ではこれを使う。

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例えば、深センではAlipayやWeChat Payで支払いが可能だった、マクドナルドでもOctopusを用いて支払う。使い勝手は日本の交通ICカードと同じ。

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最後に見た香港の夜景もやけに華やかだった。

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雑な感想

冒頭で述べたように、今の段階で中国が凄いとか日本の方が便利などと総括する気はないし、まだ咀嚼する時間が必要だ。現段階での、ざっくりとした感想は以下の通り。

  •  WeChat Payはコミュニケーションを抑えたWeChatと連携しているところが強い。WeChatミニプログラムにより、さらにそれを盤石にしている感じ。
  • 深センは40年前から都市化が始まった。ここ数年の発展はさらに加速しているようで、5〜6年前ほどから深センを訪れている人からしても、そのスピードにはびっくりしているそうだ。
  • 深センの平均年齢は大変若い。実際に歩いていても若い人が多いと感じる。
  • 平均年収も高く、中国一と聞く。
  • 中国人はすぐに文句を言うが、それは逆に捉えると、課題がすぐに明確になることを意味する。アプリやサービスを立ち上げて、ユーザーから課題が明示されるのは強い。
  • QRコード決済は、アプリを立ち上げて、QRコードを表示したり、QRコードをスキャンするのは正直手間に感じたことも多かった。特に、スマホSuicaに比べると手間だ。ただ、一方、Suicaは使えない店舗も多い中、ほぼすべてのところで使えるQRコード決済はやはり便利だった。導入コストが低いというメリットはこういう形で現れるのだと思った。地下鉄の改札で、アプリを開くために立ち止まっている人も多くいたが、東京では改札で用いるのは厳しいだろう。中国では鉄道を利用するために、空港のようなセキュリティチェックがあるため、人々は改札を通過するために時間がかかることを許容していると思われる。
  • 個人の信用がスコア化される信用経済は息苦しくないのかと思ったが、現地の人は自分が評価されていることを対して気にしていないと言っていた。これが多くの人の共通した意識かはわからない。

ここで書いたことの多くは、すでに日本でもネットで話題になっているものだったり、メディアにより記事化されているものだ。だが、現地現物ということで今回実際にこの目で見て良かったと思う。

いろんな思いがあるが、少なくとも楽しかった。近い内にまた行きたい。

*1:大連に1年ほど住んだことがあり、今でも年に数回中国に行くほど

*2:中国人として登録しているユーザーで無いと使えないようになっている。

*3:都市の中の村という意味

*4:国外では、中国の身分証で本人確認されたものだけが利用できる。我々は日本国発行のパスポートなので本土以外では使えない。