エクスビジョンに遊びに行ってきた
今日はマイクロソフト時代の上司である加治佐さんにお会いしてきた。現在はエクスビジョンの取締役をされている。
無職になったので遊びに行って良いですか*1との依頼を快く聞いていただいた。
まずはオフィス見学。普通のマンションの部屋と言ってもおかしくないような部屋を2つ借りている。とてもハングリー感あふれていて、気持ち良い。近いうちに引っ越して1つにまとまるとおっしゃっていた。
エクスビジョンの代表取締役がマイクロソフトディベロップメントの代表取締役をされていた藤井さんだということは事前に知っていたが、他にもマイクロソフト時代に見た顔や元同僚が何名かいた。日本のマイクロソフト出身者でスタートアップに行く人は少ないかなと思っていたが、最近はそうでもないようだ。良いことだ。
さて、このエクスビジョンは東京大学石川渡辺研究室で開発された超高速ビジョン技術を応用した製品を開発している。ジェスチャーシステムをデモして頂いたが、Kinectなどでは不可能な高分解能により両手でのツーフィンガーUIを実現していた。
このデモ動画でもわかるように、右手と左手がそれぞれ2つの指となる。まず、顔が認識され、その状態で手を顔の横に挙げることで、手も認識される。手を閉じる(軽くつまむような)動作でタップに相当するイベントが発生する。手の移動はそのまま指の移動となり、スマートフォンではスワイプに相当する動作となる。
現在のシステムはCMOSカメラですべて処理しているため、Windowsやスマートフォンなどに接続した場合はただのHID(Human Interface Device)となり、ホスト側の負荷はまったく無い。また、手での動作はツーフィンガーとしての動作に置き換えられるので、アプリケーションなどに手直しは必要ない。また、100〜120fpsという高分解能を実現しているため、細かな動作も認識される。
デモでは、Windows 10とAndroid*2での操作を見せて頂いた。自分でも試させてもらったが、少しコツがいるものの、操作は極めて直感的だ。緊張してしまったため、空中で手を動かすのに疲れてしまったが、慣れると多少長時間でも特に問題ないとのこと。
今年のゲームショーにも出展されていたようで、その時の記事がいくつかサイトからリンクされていた(以下参照)。確かにゲーム分野での利用はすぐに思いつく。後は、サイネージか。
SXSWにも出展していたようで、その時の様子のビデオを見せてもらったが、米国人の子どもたちにも評判は良かったようだ。
この超高速ビジョン技術をさらに進めると、人間の目では判断できないような素早い動きも認識できるようになり、工場や社会システムなどでの応用も可能だろう。期待したい。